シーズン到来!新茶を美味しく淹れるコツ 触れるぐらいの熱さのお湯で“返し”ながら最後の一滴まで
立春から数えて、88日目にあたる八十八夜は毎年5月の初旬にあたります。2024年は5月1日。新茶シーズン到来です。 シーズン到来!新茶を美味しく淹れるコツ…触れるぐらいの熱さのお湯で“返し”ながら最後の一滴まで 静岡 お茶の葉は、1年に複数回収穫されますが、最初に収穫される「新茶」がもっとも美味しいとされています。甘み・旨み成分であるテアニンが、二番茶以降よりも多く含まれているからだそうです。 また初物のお茶を飲むと、1年間無病息災で過ごせるとの言い伝えもあるようです。 ということで美味しい新茶をもっとおいしく飲むコツを聞いてきました。
5月1日は八十八夜。新茶の収穫がピークを迎えています。気になる2024年の新茶の出来はどうなのか?取材してきました。
2024年・コクのある深みのある新茶に
富士山のふもとで明治時代からお茶の生産を続けている秋山園。 2024年は例年より少し遅く4月11日から、新茶の摘み取りが始まりました。 秋山園・秋山 勝英 代表茶師: 毎年この時期に思うことだがいつも1年生になったつもり。ワクワクした気持ち。コクのある深みのある味わいの新茶になると思います
秋山園では、安心しておいしいお茶を飲んでもらおうと、農薬は極力使わず、自然と共生した農法で育てています。 気象条件などの影響で、お茶の出来は毎年異なるそうですが、お茶本来の香りと味を大切にした昔ながらの製法にこだわり、その年のお茶が一番おいしく飲めるように製茶しています。
淹れ方で旨み成分の出方に違い
こだわりのお茶、淹れてもらいました。 秋山 静子 さん: 旨味をいっぱい含んでいる新茶のうちの看板の品種・摩利支(まりし)を用意しました。お茶を飲んだ時にちょっと旨いな甘いなという成分が、テアニンというアミノ酸成分。これはお茶の淹れ方でお湯に溶けてくるバランスが変わります
テアニンはアミノ酸で低い温度でもお湯に溶けだしてくるそうで、60℃くらいの手で触れられるほどの温度で入れるのがおすすめとのことです。 秋山 静子 さん: こんな感じで開いてきましたので、一煎目淹れてみます。 こうやって少しずつ返しながら淹れる「返し」という淹れ方です。中でお茶の葉がゆらゆらして動くので、成分がよくでます