カード詐取で強制起訴 長崎・佐世保の男性 検審議決を受け
知人からクレジットカードなどをだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕され不起訴処分となった長崎県佐世保市の無職男性=別事件で有罪確定=について、長崎検察審査会が2度にわたって起訴すべきだと議決し、検察官役の指定弁護士が昨年8月、詐欺と窃盗の罪で長崎地裁に強制起訴していたことが4日、関係者への取材で分かった。 関係者によると、男性被告(37)は2021年4月、出会い系アプリで知り合った知人に「ライブ配信アプリに課金して応援してほしい」「課金がただになる」などとうそを言い、クレジットカードなどを使って計約156万円を出金したとされる。男性被告は、先月の初公判で争う方針を示した。 県警は21年5~6月に詐欺容疑で逮捕し、長崎地検が22年1月に不起訴とした。検審の「起訴相当」の議決後、再捜査を経て再び不起訴にしたが、検審は昨年3月「起訴議決」をした。最高裁によると、09年の制度導入から昨年1月までに10事件の14人が強制起訴され、うち有罪確定は2事件2人。