マカオIR運営MGMが京都のミシュラン3つ星「一子相伝なかむら」6代目中村元計シェフによる懐石料理ショーケース開催
マカオで2つの統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングス(以下、MGM)が、世界で唯一という博士号を持つミシュラン3つ星シェフの中村元計氏を初めてマカオへ招聘し、「The Art of Kaiseki」と題した懐石料理のショーケースイベントを9月13~15日にかけて開催した。 中村氏は180年の歴史を持つ京都の老舗レストラン「一子相伝なかむら」(京料理)の6代目オーナーシェフ。同店は2011年から14年連続でミシュラン3つ星を獲得している。
9月13日、同社傘下のIR「MGMコタイ」のボールルームで中村氏が講師を務める「日本料理の至宝:懐石料理入門セミナー」が開かれ、地元の飲食業界関係者と大学生ら約180人が参加。中村氏から伝統懐石料理の伝承に対する自身のコミットや懐石料理の背後にある哲学や芸術性などについての共有がなされた。 また、13~15日には同じくMGMコタイのレストラン「Aji」で中村氏とMGM料飲部門スタッフのコラボレーションによる京懐石のコースをランチとディナーで提供するポップアップダイニングエクスペリエンスも行われ、3日間で約200人のゲストが京都の秋らしい旬の食材を匠の技で丁寧に仕上げ、さらには中村氏の禅にインスパイアされた料理哲学が随所に光メニューの数々を堪能した。
マカオは独特の食文化を持つユネスコ食文化創造都市のひとつとして知られ、マカオ政府観光局が美食をフックにしたインバウンド誘致プロモーションを積極展開している。MGMによれば、食文化創造都市としてのマカオのプレゼンス拡大に寄与する一環として、マカオ政府観光局のサポートを得て今回のイベントを開催したとのこと。 MGM料飲部門ヴァイスプレジデントのジェフリー・シモンズ氏は今回のイベントを終えての感想として、懐石は単なる料理ではなく、季節の恵みと料理人の匠の技を反映し、美学、伝統、革新が複雑に調和したものであることをあらためて理解するきっかけになったとし、キュリナリーアートはすべての文化に欠かすことのできないもので、アートを通じて世界の文化の架け橋となることを目指すMGMにとって、たいへん有意義なものだったと述べた。