海外に行っても英語が「できるようになる人」と「ならない人」の違い
こんにちは。グローバル教育コンサルタントとして、海外留学の仕事をしながら2歳の娘を子育て中のみたむです。 そのダメな声掛けで、子どもが英語を嫌いになる⁉ 親が言ってはならない3つのセリフ 皆さんは、海外留学に行けば英語を話せるようになると思いますか? 私自身は、社会人になってから会社を辞めて留学に行ったのですが、正直、当時は“行けばなんとかなる”と安易に考えていて、あまり英語の勉強せずに留学に行き、とても後悔しました……。 留学に行った時の英語力はTOEIC420くらいで、英語が話せるようになるまでとても苦労しました。そんな私の実体験も交えながら、今回は留学に行って英語ができるようになる人と、ならない人の違いについてお話しします。
留学に行っても英語ができるようにならない? その落とし穴とは
英語が話せるようになるために必要な英語の勉強時間は、何時間かご存じですか? 一般的には「3000時間」必要だと言われています。 なので、日本で週に数時間英語の授業を受けて、その後アウトプット(英会話など)をしない場合は、まったく英語の勉強時間が足りず、話せるようにならなかった人が多いのではないでしょうか。 そこで、日本にいたら英語が話せるようにならない、だから留学に行こうと思われる方もいらっしゃいます。 そうすれば、毎日目にするものも聞こえてくるものも英語、英語の勉強を一日中しているような環境で過ごすことができるので、より早く英語が話せるようになると考えますよね。 もちろん、日本で1日数時間の英語の授業を受けるだけの日々よりは、留学に行けば確実に英語の習得スピードは上がります。 しかし、実際には同じ期間留学に行っていた学生間で、英語力の違いがかなり目立つことがあります。 それは一体なぜなのか。理由は3つあります。
英語を話せるようになるために必要な3つのこと
1. 環境 留学に行けば英語を話す機会が増えるのは事実ですが、実は日本人学生同士で集まって日本語で会話をしているということがよくあります。また、自分から英語を話す環境に行かず、アルバイト先は日本食レストラン、部屋に閉じこもって日本語のYouTubeばかり見ているという方も中にはいます。 それでは英語を話せるようにならないことは明白です。 英語が上達して帰ってくる人の多くは、現地の友人を作ったり日本人以外の留学生と行動を共にする機会が多かったり、部活やクラブ活動に参加するなど、英語を使う環境を自ら進んで作っていました。 まずは「英語を使う」環境へ身を置くことが、留学生活で英語を上達させるためには重要です。 2. 英語は勉強しないと話せるようにならない 留学に行けば、英語ができるようになると思っている方も多いのではないでしょうか。もし、まだお子さんが小学生以下で、脳の成長期で無意識の中で自然と英語を習得できる年齢であれば、確かに「行けばなんとかなる」場合も多いと思います。 しかし、実際のところ、高校生以上の場合は英語力があまり高くない状態で留学に行った場合、行っただけでは残念ながら英語はできるようになりません。 先ほど、環境が大事であるとお伝えしましたが、たとえ英語環境にいても、英語が話せるようにならない方を多く見てきました。その理由は、「英語を勉強していない」から。 いくら留学に行っても、英語の勉強をしないと英語力は上がりません。英語を話せるようになるには、スピーキングだけでなく、リーディング、ライティング、リスニングの4つの能力をすべてを上げることも大切です。 これは語学学校に通っていたとしても言えます。学校で授業を受けるだけでは、英語力を上げることは難しいです。予習、復習、そして実践で使うことも重要です。 英会話とは、相手の言っていることを理解することも重要です。リスニング能力がなければスムーズなコミュニケーションは取れないし、英語を話す際に頭の中で素早く英文を組み立てるには、ライティング力が重要です。また、英語を話すスピードを上げるには、英文を読む速度を上げて単語を理解して処理できる能力を上げることが重要です。 このように、「英語を話す」には、様々な能力を合わせる必要があるので、勉強をしなければ英語は話せるようになりません。 なお、ここで言う「英語が話せる」とは、なんとなく言っていることはわかるし単語で会話ができる、と言う状態ではなく、相手の言っていることもわかるし言いたいことも言える、英語でのコミュニケーションがスムーズに行えるレベルになる、と言うことを指しています。 なので、留学に行くまでに満足な英語力に到達できなかった場合は、留学後もしっかりと勉強を続ける必要があります。 3. アウトプット(コミュニケーション)量の差 勉強をしないと英語はできるようにならないとお伝えしましたが、もちろんアウトプット(英会話)も大切です。日本人が英語が話せないのは、このアウトプットが圧倒的に少ないからだと言われています。 世界的に見ても文法や読解力は高いのに、英語が話せないのはアウトプット量の差が大きいです。 英語はスポーツのように、練習を積み重ねた上で実践に臨み、そこでできなかったことや改善した方がいいことをまた練習して、そして次回につなげるということの繰り返しで向上していきます。 たくさんインプット(勉強)をしたら、その分たくさんアウトプット(英会話)をすることの繰り返しが、英語を話すことへの自信につながっていきます。 また、実際に言葉を発することで、自分の知識のギャップや不足を発見することができるし、発音やリズム、アクセントなどの面で改善を図ることができます。そして、英語でのコミュニケーションに自信が持てるようになります。 実際の会話や表現の中で、相手の反応や文化的な背景を感じ取りながらコミュニケーションをすることで、英語をより自然な形で使いこなすことができるようになります。 なので、留学中に現地で友達を多く作った方や、積極的に英語を話す経験をした方のほうが圧倒的に英語が話せるようになっています。