冬の訪れ「牡丹焚火」 ボタンの古木を供養 福島県須賀川市で伝統行事
福島県須賀川市の初冬の風物詩「牡丹焚火(ぼたんたきび)」は16日、市内の須賀川牡丹園で催された。 市と桔槹(きっこう)吟社、須賀川牡丹園保勝会の主催で、天寿を全うしたボタンの古木や折れた枝を供養する伝統行事。冬の季語として俳句歳時記に載り、環境省「かおり風景100選」の一つになっている。 大寺正晃市長、江藤文子桔槹吟社代表らが古木の枝に火をくべると、夕闇に徐々に火柱が立ち、芳香が辺りに広がった。俳句愛好者らは青紫色の炎を見つめ、句をしたためた。