福岡県柳川市の金子健次市長、次期市長選挙に出馬せず…4期目の76歳「高齢になり体調に不安」
福岡県柳川市の金子健次市長(76)は30日の定例記者会見で、来年4月に実施される市長選に出馬しないことを表明した。「高齢になり体調に不安を感じる。世代交代が必要」としている。 【写真】福岡県柳川市の川下り(2019年4月撮影)
金子市長は、同県の旧三橋町職員で、合併で現在の柳川市職員となり、福祉事務所長などを務めた。2009年4月、市長に初当選し、現在4期目。これまで、市内の3分の1が冠水した12年の九州北部豪雨災害をきっかけにした防災対策をはじめ、市民文化会館や、ごみ焼却施設「有明ひまわりセンター」の建設、西鉄柳川駅自由通路と駅東部区画整理事業を進めた。
また、「おもてなしの心日本一」のスローガンを掲げ、観光振興や市民の郷土愛の醸成に努め、柳河藩の初代藩主・立花宗茂夫婦を素材にした大河ドラマ招致にも取り組んできた。
引退について、「3期で引退することも考えたが、新型コロナウイルス感染が収束するまでは退くことはできないと思い、4期目も出馬した」と明かしたうえで、「おごることなく謙虚な気持ちで、職員らと一緒に市政運営に取り組んできた」と語った。
次期市長選は来年4月6日告示、13日投開票。複数の人が立候補の準備を進めている。