セレーナ・ゴメス、メンタルヘルスの討論会に参加「昔の私が言っていたことを聞くと気分が悪くなる」
音楽と映画、ビジネスが融合したフェスティバルとして注目を集めているサウス・バイ・サウス・ウェスト(SXSW)。セレーナ・ゴメスがメンタルヘルスに関するパネルディスカッションに出演した。 【写真】勇気づけられる! 等身大の自分を伝える、セレーナ・ゴメスの言葉
セレーナは2022年にAppleTV+で彼女のドキュメンタリー「セレーナ・ゴメス:My Mind and Me」をリリースしている。この作品はセレーナに6年間密着し、彼女のメンタルヘルスとの闘いや成長を追っている。司会者から「あのドキュメンタリーを公開したことで自分への接し方が変わった?」と聞かれたセレーナは「最初の頃に自分について語っていたことを聞くと気分が悪くなる。自分にがっかりしてしまう」とコメント。「でも誰もがその気持ちに共感できると思う。思いやりを持って自分に語りかけることは大切だけれど、映画の冒頭の頃、私はそのことを理解していなかったと思う」。
このドキュメンタリーで彼女は自殺願望を持っていたことやその影響でツアーをキャンセルしたこと、双極性障害だと診断されたことやボディイメージの問題などを赤裸々に語っている。このドキュメンタリーを作るきっかけになったのは母のマンディと一緒に映画『17歳のカルテ』を見たことだそう。この作品は自殺未遂で精神病棟に入院した少女スザンナ(ウィノナ・ライダー)が病棟で同年代の入院患者リサ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会い、彼女の姿に疑問を抱くようになったことで社会復帰を目指していくというストーリー。セレーナはこの映画を見た後、自分がエンタメ業界に馴染めないことを母と話すように。そこから自分の体験を人と分かち合いたいと思うようになったという。
セレーナはディスカッションの中で「私自身よりも私のことを気にかけてくれる人たちがたくさんいた。そして私にはまだ心の準備ができていないことをさせようとした」と過去を振り返っている「でも私はどん底の時期があったし、自分にふさわしい時期に自分でやらなくてはならなかった」「何回か試行錯誤を繰り返したけれど、今はずっといい状態にあると思いたいし、そう願っている」。母のマンディと一緒にメンタルヘルスのオンラインコミュニティ「Wondermind」を立ち上げ、メンタルウェルネスの分野でも活躍しているセレーナ。自分の経験を生かしてこれからもさまざまなメッセージを発してくれそう。