台風10号、27日は奄美終日欠航 28日は関空・中部の国際線影響も
強い台風10号が日本に接近している影響で、8月27日は奄美大島を発着する全便が欠航になるなどの影響が出ている。28日から30日にかけては、航空各社の名古屋以西の発着便に欠航や遅延などの影響が出る可能性がある。 気象庁によると、台風10号は26日午後6時の時点で日本の南にあり、1時間に約10キロの速さで西へ進んでいる。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。27日から28日にかけて、奄美地方に非常に強い勢力でかなり接近する見込みで、29日以降は西日本に接近するおそれがあるとしている。 ◆JAL 日本航空(JAL/JL、9201)では、国内線は27日の奄美大島発着便が全便欠航。鹿児島午前7時40分発奄美大島行きJL3721便、羽田午前11時発奄美大島行きJL659便など国内線39便の欠航が決まり、1595人に影響が出る見通し。 28日の国内線は、鹿児島-奄美大島線をはじめ、喜界島や徳之島、種子島、沖永良部、与論などを発着する国内線77便の欠航が決定。3108人に影響が出る見込み。28日の国内線で影響が生じる可能性がある空港は、伊丹・関西・中部・新潟・小松・松本・南紀白浜・但馬・隠岐・岡山・出雲・広島・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・北九州・大分・宮崎・鹿児島・種子島・屋久島・喜界島・奄美大島・徳之島の各空港となる。 28日の国際線は、関西-バンコク線(JL727/728)、関西-上海(浦東)線(JL891/894)、中部-上海(浦東)線(JL883/884)の3路線6便の欠航が決定。427人に影響が出る見通し。 29日の国内線は、山口宇部・松山・福岡・北九州・大分・長崎・熊本・宮崎・鹿児島の発着便に、影響が懸念されるとしている。 JALでは、台風10号関連の運航情報を27日午後1時ごろに更新予定。台風10号の影響が見込まれる対象便については、実際の運航状況に関わらず、手数料を徴収せずに搭乗予定便の変更や払い戻しに応じる。 ◆ANA 全日本空輸(ANA/NH)では、国内線は28日の八丈島・伊丹・関西・神戸・中部・鳥取・米子・萩 石見・岡山・広島・岩国・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・大分・対馬・五島福江・宮崎・鹿児島の発着便に、影響が出る可能性があるとしている。 29日の国内線は、伊丹・関西・神戸・中部・鳥取・米子・萩 石見・岡山・広島・岩国・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・福岡・佐賀・大分・熊本・長崎・対馬・五島福江・宮崎・鹿児島の発着便に、影響が懸念されるとしている。 30日の国内線は、伊丹・関西・神戸・中部・鳥取・米子・萩 石見・岡山・広島・岩国・山口宇部・徳島・高松・高知・松山・福岡・佐賀・大分・熊本・長崎・対馬・五島福江・宮崎・鹿児島の発着便に、影響が出る可能性があるとしている。 国際線は、28日以降の関空発着便に運航への影響が生じる可能性があるという。 ANAでは、台風10号関連の運航情報を27日午後1時ごろに更新予定。台風10号の影響が見込まれる対象便については、実際の運航状況に関わらず、手数料を徴収せずに搭乗予定便の変更や払い戻しに応じる。 ◆スカイマーク スカイマーク(SKY/BC)では、27日は奄美大島発着便が終日欠航。28日に奄美大島、鹿児島の2空港を発着する便は、天候調査の対象となっている。 台風10号の影響が見込まれる対象便については、実際の運航状況に関わらず、手数料を徴収せずに搭乗予定便の変更や払い戻しに応じる。 ◆ピーチ ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では、27日は奄美発着2路線あわせて4便の欠航が決定。関西-奄美線(MM205/206)、成田-奄美線(MM541/542)の2路線で、計625人に影響が及ぶ。 そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。
Tadayuki YOSHIKAWA