道の駅で“肱川町産”として販売の「マツタケ」 実はネットオークションで落札、別産地のものと判明
愛媛県大洲市内の道の駅で「大洲市肱川町産」として販売されていたマツタケが、インターネットオークションで落札された別の産地のものだったことが分かりました。 産地の偽装をいかにして防ぐか、産直市のチェック体制を取材しました。 産地が異なるマツタケが販売されていたたのは、大洲市の道の駅「清流の里ひじかわ」です。 道の駅によりますと先月、「肱川町産」と表示して販売していたマツタケを購入した客から「本当に肱川町産なのか」という指摘があり、出荷者に確認したところ産地の偽装を認めたということです。 販売されていたのはインターネットオークションで落札した、国内の別の産地のマツタケだったということで、出荷者は「申し訳ない」と話しているといいます。 マツタケの産地偽装はおととし10月からおよそ2年間に渡り行われていたということで、売り上げは総額およそ72万円にのぼります。 道の駅は、これまでも出荷者に定期的に法令の順守を呼びかけるなどしてきましたが、これを受け出荷者の組合に対し改めて法令順守の徹底とラベル表示の再確認を指示したということです。
こちらは、松山市の産直市エフ・マルシェ古川店です。 エフ・マルシェ古川店 寄川豊和店長: 「農産物の約7割から8割は直接商品を持ち込んでいただいたもの」 こちらでは農産物の販売を希望する生産者に、出荷する品目や栽培する畑の場所などの情報を記入した協定書をシーズンのたびに提出することを義務付けています。 寄川さん: 「生産者のお名前が入っています。全ての商品がこのように屋号とかが入っております」 さらに、生産者は出荷に際して農作物の管理方法やどんな農薬を使用しているのかなど栽培方法を明記した日誌も提出する必要があります。 寄川店長は「生産者との信頼関係に大きく委ねられている」としながらも、チェックを重ねることで不正を可能な限り排除する体制が構築できていると話します。 寄川さん: 「完全に分かったものしか扱わない。2重3重のチェックをかけることによって、安全な商品を店頭に並べるというふうにしております」