無床診療所の使用、審議差し戻し 中絶薬、医会の慎重論で
厚生労働省の薬事審議会は25日、下位の部会で了承されていた経口中絶薬の無床診療所での使用について、日本産婦人科医会から追加の対応が必要だとする慎重論が出たため、部会に差し戻すことを決めた。差し戻しは異例。 中絶薬は昨年4月に承認されたラインファーマの「メフィーゴパック」。現在は入院できる医療機関に限定して使われ、中絶が確認されるまで、女性の院内待機を必須としている。 医会は25日、秋田、山形、福井、奈良、島根、山口、鹿児島の7県では納品実績がないと指摘。さらに医療機関などでの事務作業が膨大だとして、無床診療所での適正使用には、講習の義務化や管理体制の効率化の対応が必要と提案した。