阪神・大山 再起誓う「下を向く時間もない」登録抹消で鳴尾浜2軍残留練習に合流
不振のため出場選手登録を抹消された阪神・大山悠輔内野手(29)が5日、再起を誓った。鳴尾浜での2軍残留練習に合流。今季53試合に出場し、打率・199、3本塁打、19打点と低迷する。前日4日・楽天戦(甲子園)では出場がなく、連続試合出場が227でストップ。再びチームの戦力となるために、鍛錬の日々を過ごす。 【写真】アメリカンノックを受ける大山 体のキレ取り戻そうと必死 大山の表情に悲愴(ひそう)感はなかった。打撃不振での2軍降格。ここから状態を上げるしかない。額の汗を拭いながら口にした言葉が全てだった。 「いい時間にしたいと思いますし、この時間をどう大切に過ごすかが大事になってくる。でも下を向いていてもしょうがないですし、下を向く時間もないので。前を向いてやりたいですし、この時間を大切にして一日、一日、やりたい」 今季はここまで53試合に出場し、打率・199、3本塁打、19打点。4日・楽天戦(甲子園)ではスタメンから外れると、延長十回2死一、三塁で次打者の代打として準備していたが、打席は回らず、出番なしとなった。これで連続試合出場が227でストップ。試合後、岡田監督は2軍降格を明かした。 まずは、コンディションを整えるために精力的に体を動かした。キャッチボール、三塁でノックを受けると、その後は外野でアメリカンノック。工藤2軍外野守備走塁コーチは「体のキレだったり。そういうのも含めていっぱい体を動かそうっていうことを話した」と意図を説明した。 打撃練習では力強い打球も披露。ロングティー後のフリー打撃では117スイング中、3連発を2度含む17本の柵越えをマークした。打撃投手を務めた山崎2軍打撃コーチは「思ったよりいい顔をして野球をしてくれていたので良かった」と安堵(あんど)の表情だ。 この日、出場選手登録が抹消された。戦列を離れることになったが、ここまでチームを支えてきた主砲の気持ちは変わらない。「1軍の試合には今出られないので、自分の時間にするしかないですけど。1軍の試合の勝利は常に願っていますし、今は応援することしかできないので。今は応援しながら自分の時間をしっかり持ってやっていきたい」と大山。長く暗いトンネルでも必ず出口はある。着実に前進し、再び戦力になるだけだ。