「元気があればできる」広島初の献血1000回達成 きっかけは高校時代の先生 医療現場で働く男性(58)の思い
廿日市に住む50代の男性が、広島県内初の「献血1000回」を達成しました。献血する若者の数が伸び悩んでいますが、男性は「元気があればできるボランティア」だと呼びかけています。 【写真を見る】「元気があればできる」広島初の献血1000回達成 きっかけは高校時代の先生 医療現場で働く男性(58)の思い 廿日市市に住む 湊崎和範 さん(58)です。献血の1000回目を記念して、広島県赤十字血液センターから感謝状が贈られました。兵庫県出身の湊崎さんが献血を始めたのは、高校生の時でした。 献血1000回を達成 湊崎和範 さん(58) 「高校1年で、担任の先生が病気で輸血が必要だった。機会があればいつかしたいと思い、高校3年で献血した」 大学への進学を機に広島へ移り住んだ湊崎さんは、およそ40年、献血ルームに通い続けました。いまは小児科の医師として働きながら、運動や食事など、規則正しい生活を心がけているようです。 開始から1時間、血液のうち約9割が水分という「血漿」を600ミリ採血しました。重い感染症や神経の麻痺などの薬にも使われるといいます。 献血1000回を達成 湊崎和範 さん(58) 「(最初は)仲の良かった人と献血して、競うようにしていた。この日を迎えてうれしい」 ■若年層の献血者の低下 安定供給に向けて課題も ただ、献血には課題もあります。 末川徹 記者 「街中を歩いていると、献血ルームの案内板を見かける機会が多いが、どの血液型も血液が足りていない状況です」 広島県内で献血した人の数を世代別に表したグラフです。日本赤十字社によりますと、30代までの若年層が、10年で1万7000人以上減少しています。 また、献血の中心となっている50代や60代が献血終了の70歳を迎えると、安定供給が難しくなる恐れもあります。若い人たちの協力が欠かせないといいます。 献血1000回を達成 湊崎和範 さん(58) 「元気であればできるボランティア。がんばれば年間20回以上行ける。1111回を目指します」 病気やけがと闘う患者を1人でも多く助けるために…。湊崎さんのボランティアはこれからも続きます。
献血1000回達成は、湊崎さんが広島県内で初めてですが、中四国地方では5人目。献血の回数が最も多いのは、香川県の男性(60)で、1168回だということです。
中国放送
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