バルミューダのアメリカ本格進出第1弾は、電気ケトル!──「MoonKettle(ムーンケトル)」を発売
バルミューダは新作電気ケトル「MoonKettle(ムーンケトル)」を発売。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、価格は27,500円。 【写真を見る】「やかん」が着想源!(全15枚)
「これまでの製品は日本人が日本の社会のために作ったものですが、MoonKettleの照準はグローバル、主要マーケットはアメリカです」 京都にある老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」で11月に開催された新作電気ケトル「MoonKettle(ムーンケトル)」の発売記念発表会で、バルミューダの寺尾玄社長は『GQ JAPAN』の取材にアメリカ本格進出の展望を明かした。 国内外累計出荷台数で200万台を超えるヒットとなった2015年発売のトースター「BALMUDA The Toaster」を経て、キッチン家家電メーカーとして地位を確立した同社にとって、ムーンケトルはアメリカ本格進出の第1弾商材という位置付けとなる。 開発テーマに掲げたのは、お茶。リラックスする時間に欠かせない道具として電気ケトルに着目したという。 「お茶には人を和ませる力があって、飲むとリラックスできる。その素晴らしいひとときの助けになる道具を作りたいと思いました」 グローバル進出を想定して、規格、サイズ、機能、デザインに至るまで、これまでのやり方を一新。デザインチームによる案は2000点を超えた。そのデザイン候補から生まれたのは、鉄瓶を想起させる「やかん」だった。奈良時代、中国から伝わった漢方薬を煮出すために使われていた「薬罐(やかん)」が着想源となっている。 伝統的な薬罐の機能美を取り入れ、現代の道具としてデザインされたムーンケトルは、温度調整機能が特徴の1つとなる。50°C~100°Cまで1°C単位で調整が可能で、日本茶・紅茶・ハーブティやコーヒーなど、それぞれの最適な温度を引き出す。加えて、30分の保温機能も装備。容量は900mlでコーヒー5~6杯分とたっぷり使えるなど、実用性も十分だ。 見どころはそれだけではない。操作中のサウンドとゆらめく光、スムースな注ぎ心地にもこだわった。「リラックスできるお茶の時間とは何か?」をチームで考え抜いた末に生まれたアイデアだ。デザイン性はもちろん、プロダクトとしての実用性&信頼性、さらに豊さの追求にまで余念がない、バルミューダらしいアプローチである。 アメリカでは、アジアンテイストのヴィンテージをインテリアのアクセントにするトレンドが続いているそうで、京都の発表イベントを前に渡米した寺尾社長によると、バイヤーたちの反応は想像以上の好感触。「デザイン感度が高い現代のアメリカのライフスタイルにマッチする」というのがバイヤーたちの評価で、かなり手応えを感じているという。 カラーはブラックとホワイトの2色展開。11月14日の日本発売に続き、来年以降韓国・アメリカでも順次販売を予定している。 製品:MoonKettle(ムーンケトル) 製品寸法:226mm(幅)×217mm(奥行)×297mm(高さ) ※ハンドル、電源ベース含む 本体重量:約1.5kg(電源ベース、コード含む) 電源:AC100V 50-60Hz 定格消費電力:1200W 容量:最大0.9L/最小0.3L 電源コード長さ:約1.3m カラー ブラック(型番:KPT02JP-BK、JANコード:4560330113079) ホワイト(型番:KTP02JP-WK、JANコード:4560330113086) 文と編集・神谷 晃