エンソの差別的チャント問題でやはりチェルシー内部は分裂状態か 「ダメージはすぐには回復しない」
フォファナが強い不快感を表明
コパ・アメリカ2024優勝後のチームバスの中で、差別的な内容が含まれるチャントを歌い、それをSNSにアップしたことで強い非難にさらされているチェルシー所属のアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス。チャントの内容にはアフリカにルーツを持つフランス人選手を揶揄するような言葉が含まれており、DFウェズレイ・フォファナは自身のSNSで強い不快感を表明した。 [動画]問題の動画に「野放しの人種差別」とキャプションをつけて投稿したフォファナ フォファナほかDFアクセル・ディサシ、DFマロ・グストらフランス人選手はE・フェルナンデスのSNSフォローを解除しており、新シーズンに向けて内部分裂が心配されるチェルシー。E・フェルナンデスは非公式にチームメイトに謝罪したとされるが、チームが負ったダメージはすぐには回復しないと『The Athletic』は伝えている。 同メディアは匿名で語ったとされるベテラン選手に近い情報筋からコメントを得たと報じている。同メディアによれば、チームには当初強い結束力があったが、この事件で状況は一変しているという。キャンプは分裂しており、状況は深刻であるようだ。 ストライカーのダビド・ダトロ・フォファナが今回の事件に対し失望を表明したことも、チーム内で怒りの感情がまだくすぶっていることを示しているとされている。「僕が好きなサッカーは多民族のものだ。あらゆる形態の人種差別は、可能な限り強い言葉で非難されるべきだ。こうした行為は、サッカーでも、他のどこであっても存在するべきでない。この闘いは、このスポーツに関わるすべての人が真剣に受け止める必要がある」とD・D・フォファナはInstagramに投稿した。 同じくストライカーのニコラス・ジャクソンは当初E・フェルナンデスが黒人少年と交流している写真とともに同選手を庇うようなコメントをInstagramにアップしたが、現在その投稿は削除されている。エンツォ・マレスカ新監督にとっては頭が痛いが、この問題はシーズン開始後もあとを引くことになりそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部