【山口県高校総体陸上】山本 冷静に県高校新 2回連続失敗後に自己記録更新 棒高跳び女子
女子棒高跳びの県高校記録保持者、山本明佳(南陽工)は3メートル20で追い込まれていた。2回連続で失敗、後がない3回目で立て直すと、その後の高さは1回でクリア。県高校記録となる3メートル51も3回目に成功させ、中国大会に向けて弾みをつけた。 3メートル20は普段なら余裕をもって超えられる高さだが、「跳びたいという思いが強すぎて」と気持ちが先走り、技術が乱れる。2連続で失敗した後は監督から厳しい言葉を受けたが、「厳しいことを言われてやってやろうと思ったし、冷静にもなれた」。その後の跳躍は本来の姿を取り戻していた。 昨年は県高校記録を樹立し、全国の舞台も経験した一方で全国トップ級の選手との差も感じたという。冬場はバーを越えるための空中動作の改善に取り組んだ。「何度も自分の跳躍の動画を見て、少しずつ自信を深めた」と胸を張る。 「今年は全国総体で入賞したい。そのためにも3メートル60、70と記録を伸ばしたい」。昨年の全国総体8位の記録は3メートル60。全国との差は着実に縮まっている。