メンバー間の関係が希薄な“トクリュウ”の脅威…「目先の欲だけで凶悪犯罪をしてしまう怖さ」 家庭環境が非行・犯罪に向かわせる可能性は?
佐々木氏は、「価値観や社会観をいつ是正できるかというきっかけではないか。非行少年に圧倒的に出るのは、認知能力(の低さ)だ。読み聞かせができないとなってくると、学校の授業などが理解できない。学校でどんどん孤独になっていく中で、コミュニティを作れるのは自分と同じレベルの子たち。そこで“やめなよ、危険だよ”と言う人がいない社会観に流されていくメカニズムはあるのでは」との見方を示す。 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「能登の小中学校に行ったが、茶髪は1人もいない。コンビニに行ったら、東京ではついている雑誌のカバーがない。理由を聞くと、『悪いことだからしない』と。要はみんな知り合いで、茶髪にしたら“何してるの?”と言われ、立ち読みしたら注意される。逸脱が起こらないような社会になっているのでは」と述べた。
非行少年の検挙・補導人数は年々減少しており、2013年は約7万人だったのが、2022年は2万912人になっている。しかし、佐々木氏は「昔は初期型非行、万引きから始まるものが圧倒的に多かった。実は今、非行少年の凶悪犯罪の割合は伸びている」と説明。「上層部への突き上げが難しい中で匿名性のグループはなくならないと思う。検挙に向かうよりも、闇バイトに手を出さない少年を育てていくことが大切だ」と指摘した。(『ABEMA Prime』より)