東北絆まつりへねぶた出発 制作者・立田龍宝さん「観衆を笑顔に」
青森ねぶた祭をはじめ東北6県の代表的な祭りが集結する今年の「東北絆まつり」(8、9日・仙台市)に、ねぶた師立田龍宝さん(39)が英雄ヤマトタケルノミコトを題材に制作した中型ねぶた「天翔(てんしょう) 倭(やまと)し美(うる)わし」が出陣する。5日、制作場所である青森市の松原ポンプ場で搬出作業が行われ、ねぶたを載せたトラックが出発した。 立田さんが2013年にねぶた師としてデビューした時と同じ題材に再挑戦。今回は3月下旬から5月上旬にかけて制作した。東日本大震災からの復興などへの願いを込め、ヤマトタケルノミコトの勇ましい姿を表現した。大きさは幅約8メートル、高さ約5メートル(台車含む)、奥行き約5メートル。 5日は立田さんや関係者らが、同ポンプ場の倉庫からパーツに分かれたねぶたをトラックに載せた。現地入りは6日の予定で、台上げなどが行われた後、会期中は8日に会場で展示されるほか、9日にはパレードに登場する。 立田さんは「いろんな人に各祭りを見ていただき、笑顔になってもらいたい。そして今年の青森ねぶた祭にもお越しいただければ」と期待を込めた。 東北絆まつりは「東北六魂祭」の後継イベントとして17年にスタート。ステージイベントやグルメブースの出店なども行われ、多くの人でにぎわう。