23年ぶり11連勝の西武はV戦線に割り込めるのか
23年ぶりの11連勝。 「そうですか……わたしが現役のころですよね」 西武黄金時代の1番バッターが辻監督である。 勢いはもう止まらない。 山川も「負けるイメージが最近ないというか、すごい楽しく、いい緊張感をもってのぞめている」とチームの雰囲気を語る。2位の楽天に5ゲーム。首位のソフトバンクに6.5差である。 もう背中が見えてきた。 西武は、今後、優勝戦線に加わってくるのだろうか。 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、「西武が優勝争いに参加してくる可能性はあるでしょう。機動力が使え、勝利の方程式もあります。ただ先発の頭数は物足りない。ただ僕は昨年のロッテのように3位確定のように思えます。8月は西武は、楽天、ソフトバンクとの試合が多いですが、2チームが上にあるので、一方に直接対決で勝っても、もうひとつの対象チームが勝てばゲーム差は縮まりませんから。とにかく上位のチームは、今後、日ハム、ロッテに、とりこぼさないことが重要になってくるでしょう。あとはケガ人。楽天のように主力がこぞって離脱するということもおきますからね。どれだけチームコンディションを持続できるかがポイントになってくるのではないでしょうか」という意見。 8月は、楽天とは今日の3戦目を含めて7試合、ソフトバンクとも6試合の対戦がある。上位との対戦で星をつぶせば、俄然、おもしろくなる。 12連勝をかけた今日の先発はエースの菊池雄星。 辻監督は、楽しそうに笑う。 「いいですね。菊池に(僕で止められないと)プレッシャーをかけられるのが嬉しい。どういうピッチングを見せてくれるのか、楽しみ」 この余裕が西武の強さの秘密なのかもしれない。