カワサキ「Z2」フルレストア エンジン腰下の分解でトホホ発見…… ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.21
仕方ありませんので、脱脂洗浄後に、クランクケース側に入っててる亀裂に金属充填接着剤を押し込み、さらに受け座を増すことで対処しました。 クランクケースの場合は、部分的にでも溶接補修すると、溶接熱によってケースの合わせ面が歪んでしまうことが多くあります。だから敢えて、溶接補修することなく金属充填接着剤で修理することにしました。ビシッと仕上げたいのに残念です。後々、何事も起こりませんでしたが、気持ち良いものではありません。 数時間前にはコンプリートだったエンジンが、分解バラバラになりました。あとは脱脂洗浄後にサンドブラストでエンジンペイントを剥がしてアルミ地肌を出し、さらに超音波洗浄でブラストメディアを徹底除去してから、リペイント段取りへ入りたいと思います。
たぐちかつみ