「代表で結果出したい」 なでしこ遠藤純が2024年の抱負 2月にパリ五輪アジア最終予選
サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」の一員で、福島県白河市出身の遠藤純(23)=米国エンゼルシティー=が福島民報社の取材に応じた。パリ五輪切符が懸かる2月のアジア最終予選などを前に、「代表で結果を出したい」と2024(令和6)年の抱負を語った。 ―夏にパリ五輪がある。どんな1年にしたいか。 「昨夏のワールドカップ(W杯)で準々決勝まで進めたことを誇りに感じている。敗退後は個人的に代表としても五輪を意識してきた。クラブではチーム得点王を目指す。代表でも持ち味のクロスをさらに磨くとともに、勝つために自分が決める意識を大切にする」 ―来月にはアジア最終予選で北朝鮮と戦う。 「絶対に勝たないといけない試合だし、まずは良いコンディションで代表に入りたい。激しい相手なので選ばれたらホームアンドアウェーの2戦をけがなく戦い抜けるよう頑張りたい」 ―1日に能登半島地震が起きた。小学生時代に東日本大震災を経験した身として思うところはあるか。
「地震の時は家族と過ごしていた。緊急地震速報やニュースに触れ、震災当時がよみがえった面はある。石川県と福島県という違いはあるが、福島をはじめ日本の皆さんの応援があって世界で戦えている自分がいる。代表で結果を出して感謝を示したいし、スポーツを通して笑顔になってもらえる結果を出したい」 ◇ ◇ 遠藤はオフを利用して昨年12月に一時帰国し、古里で過ごして12日に米国に戻った。11日は父淳さんが運営し、幼いころに所属していた出身チーム「Vamos福島ホワイトリバーフットボールクラブ」の練習に加わり、後輩の子どもと汗を流した。 遠藤は西郷村民体育館で小学1~3年生の練習に参加。ミニゲームに加わるなどして体を動かした。白河五小1年の我妻結心(ゆうしん)さん(6)は「遠藤選手はドリブルもシュートも上手。一緒にプレーできてうれしい」と笑顔だった。