Dream Shizuka「コンプレックスごと好きになって!」自分も救われたピアスを中心にしたジュエリーブランド「Siiiiii」をスタート
Dream Shizukaがまたひとつ新しい夢を叶えた。大好きなピアスを中心としたジュエリーブランド「Siiiiii」(シー)をスタートさせた。 3月1、2日に中目黒で開催したブランド初となるポップアップには2日間で約300人が来場。会場にはShizuka本人と同年代かと思われる女性や学生と思われるような女子2人組、記者が訪れた時間帯には見かけられなかったが、男性の姿もあったという。 「お越しいただくお客さんひとり一人が、自分が思っていた以上に、真剣に選んでくれていて。声をかけづらくなるぐらい本気で選んでくれてるんです……それがすごくうれしくて。その様子を見て、やっと緊張がほぐれたというか。POP UPの日を迎えるまで心配事が多くて、お客さんに初めて実物を見ていただくっていう緊張もあって、全然眠れなかったです(笑)」 店内には、ピアスやイヤリング、ピアスチャームにキーリング、ブランドロゴをあしらったアパレルなど全22のアイテムが並ぶ。いずれのアイテムもShizukaが自ら描いたデザインスケッチから生まれたものだ。 「昔からアクセサリーが好きで、いつか自分がつけたいものを作ってつけてみたいという思いがありました。そこから、自分が作ったものを自分でない誰かにも手に取っていただいて喜んでもらえたらいいなって夢が進化してきました」 彼女のアクセサリー好きは以前から知っていた。取材で会うたびに耳元で揺れる大ぶりなピアスに目が行った。 「ピアスを開けたのは高校を卒業する直前ぐらい。つけているうちに、ピアスって小さな存在なのに大きな魅力があるし、力を持ってるなって気づいて、すごく好きになりました。それからいろいろなピアスを買い集めて、いつしか撮影やライブでは自分でアクセサリーを持参してプレゼンするようになりました」
ただ、「つける」と「作る」は似ているようで結構違う。Shizukaにアクセサリーを作るきっかけをくれたのは、DreamそしてE-girlsで一緒に時間を過ごしてきたDream Ayaだったという。 「Ayaちゃんがやってるライフスタイルブランド『asebi』のマーケットに誘ってもらってたんです。そんなに好きなら自分で作って売ってみたらどうかって。それでイチからパーツを買いに行って組み合わせて作ったハンドメイドのアクセサリーを販売させてもらったんですけど、用意した物がすぐに売れてしまったんです。自分が作ったものを手に取ってもらえた喜びが明確にあって、またやりたいなって思えました。コロナ前だったのでもう3年は経ちますけど、それから、いろんな人と話をして、そのうちにいろんな縁がつながって、こうして夢を実現できました」 きれいに並んだアイテムを見ていくと、彼女らしい大振りで主張のあるデザインも多いが、耳元にもっていくとすっとなじむ。ゴールド、シルバー、ストーンを使ったものなどバリエーションも豊富だ。 「ほんの少しの自信やお守りになってほしい」。世に出すアクセサリーたちにはそんな思いを込めたという。というのも、自分自身がピアスに助けられてきたからだという。 「私、自分にはずっと特徴がないなってコンプレックスがあったんです。(Dream) Amiちゃんといえば金髪っていうような、自分自身を連想させるようなものがないなって考えていた時に、もしかしたら好きなピアスが私の特徴になってくれるかもしれないって思ったんです。それから大ぶりのものであるとか自分のキャラクターをより強調するためにピアスを選ぶようになりました。だから、私が感じたことが『Siiiiii』のアクセサリー通して伝わるといいなって思いますし、コンプレックスごと好きになるようなきっかけになればいいなって思っています」 そんな思いもあってブランドはジェンダーレス。女性でも男性でも付けられるようにこだわった。 「男性でも女性でも、どんな方にも楽しんでいただけるアイテムを作ろうと心がけました。型が上がってくるたびに自分でつけてみるんですけど、本当にわずかな違いで女性っぽくなりすぎたり、男性は付けにくいものになってしまったり、その逆もあって。自分が感じたことを伝えて、それに答えてくれるチームがいて、自分にはなかった提案もしてくれて。自分が知らないこともたくさんあったので、サポートしていただきながら作ることができて、ありがたかったです」 「自分が想像したものがどんどん形になって出来上がっていくのが、ものすごくうれしかった」と、Shizukaは店頭に並んだピアスを手に取る。そんな様子をスタッフや、透明感と温もり、そして静かな主張もある「Siiiiii」のポスターが見守る。聞けば、撮影を担当したのは、フォトグラファーとしても活躍するDream Aya。「Ayaちゃんだからこその安心感があるからできた部分はある」と、Shizuakaは言う。 ふと店外に視線をやると店内の様子を伺う人たちの姿がちらほら。そろそろ次の入店時間だ。 「ベビーカーを押して来てくださる方がいたり、男性の方も来てくださったり、本当に年代性別問わず、いろんな方が足を運んでくださって、うれしいです。お話しながらリアルな意見もいただけますし、こういうのも作らないんですか?みたいなところからいただけるアイデアから次へとつながっていくので、すごく大事な機会です」 それゆえに今後も定期的にPOP UPはやっていきたいという。 6日にはオンラインでの販売も始まり、ブランドは本格始動した。 「本当に始まったんだなって感じです。Dreamのメンバーや同じ事務所の仲間の子たち、自分の友人もおめでとうって言いに来てくれて、まるで自分のことのように喜んでくれる人がいることにも感謝です。もっともっと頑張っていかないといけないなって、やる気もいただきました」 Shizukaの表情は『Siiiiii』のアクセサリーのようにキラキラと輝いていた。 (TOKYO HEADLINE・酒井紫野)