井上康生氏、日本選手団副団長として迎えるパリ五輪へ「最高のパフォーマンスをできるように後押しするのみ」
パリ五輪で日本選手団の副団長を務める井上康生氏が5日、東京・新宿区の日本オリンピックミュージアムで始まった企画展「TEAM JAPAN SUMMER FEST in JAPAN OLYMPIC MUSEUM」の内覧会に出席した。 井上氏は柔道男子100キロ級で2000年シドニー五輪で金メダルに輝くなど、現役時代に五輪に2度出場。2016年リオ、21年東京五輪では柔道男子日本代表監督として、お家芸の活躍を導いた。今回は日本選手団「TEAM JAPAN」の副団長という立場に変わり「違った形のプレッシャーや責任を感じている」と心境を語った。その上で「どのポジションに就いても、選手たち、スタッフの方が最高のパフォーマンスをできるように後押しするのみかなと思っている。そこに全力を注いでいきたい」と力を込めた。 7月26日のパリ五輪開幕まで、あと51日。この時期の過ごし方について「各競技団体で背景は違う」とした上で、自身の経験を踏まえ「まだ練習量、質というところはギリギリまで攻められる。私が現役の時には、この時期は最終の追い込みに時間を使っていた」と明かした。また、選手村や練習会場、試合会場や対戦相手など具体的なイメージを持って準備していくこと。リラックスできる時間を確保することの大切さなど、選手に向けて惜しみないアドバイスを送った。 企画展は12月15日まで開催される。パリ五輪実施競技の関連アイテムを展示し、一部は実際に触れることも可能だ。また、パリ五輪後に選手が着用したユニホームや競技用具などが展示に追加される予定だという。
報知新聞社