米紙データ「実際には必要ない」 オープンAIのアルトマンCEO
【ダボス共同】対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は18日、無断で記事を利用したとして同社などを相手取って提訴した米新聞大手ニューヨーク・タイムズ(NYT)に関して「実際には、彼らのデータを使って学習する必要はない」と語った。 生成AIは利用者の指示や問いかけに応じ、学習したデータの内容を基に文章や画像、音声などを作り出している。アルトマン氏は提訴されたことに「驚いた」と振り返り、「NYTとの取引にオープンな姿勢だが、私たちの優先事項ではない」と言及した。 その上でAIの学習モデルについて「特定の学習ソースがそれほど大きな意味を持たないということが人々に理解されていない」と指摘した。 今後は少量の高品質データに基づくようになるとし、一例として「高校レベルの生物学を理解するのに教科書を2千冊も読む必要はない。1冊か3冊あればいいかもしれない」と話した。