立憲・池田氏、裏金問題で処分の和田氏を初めて下す 北海道5区
3人が争った5区は、立憲の池田真紀氏が制した。派閥による裏金問題で戒告処分を受けた自民の和田義明氏を、4度目の対決にして初めて下した。5区で自民以外が勝利するのは政権交代のあった2009年以来。和田氏は比例重複が認められず、義父の故町村信孝・元衆院議長から受け継いだ地盤を守り切れなかった。 【写真】花束を手に持つ立憲・池田真紀氏=江別市 和田氏の「世襲」も念頭に「今回ばかりは勝たせちゃいけない」と訴えた池田氏は、支持者を前に「庶民の暮らしが厳しい中で政治とカネの問題が出てきた。自民党の対応は国民の金銭感覚とずれがあった」と語った。 立憲は公示日から小川淳也幹事長や枝野幸男元代表ら党大物も続々と選挙区入り。「裏金問題の当事者に挑む象徴区」であることを印象づけた。 落選が決まった和田氏は敗因について「政治資金収支報告書の不記載の問題が大きかった」と報道陣に語った。謝罪と説明を繰り返し、一定程度の理解を得られた感触もあったが「結果はそうではなかった」と声を絞った。(原知恵子、武田啓亮)
朝日新聞社