海外の通販サイトで「3000円」の商品を購入したら、クレジットで「6万円」の請求がきました。原因は何でしょうか?
魅力的でリーズナブルな商品が並んでいる海外の通販サイトを見て、購入しようかどうか迷っているという人も多いのではないでしょうか。海外の通販サイトでショッピングする際、気をつけなければならない点があります。 本記事では、海外の通販サイトで「3000円」の商品を購入したら、クレジットで「6万円」の請求がきたという例を挙げて、海外通販サイトの落とし穴について解説していきます。
海外通販サイトを利用する際の注意点とは?
2023年4月、国民生活センターでは、海外通販サイト「Calli-Calli」にて商品を購入したところ、クレジットカード会社から表示価格の約20倍の請求額が届いたいう相談事例を紹介しました。原因は、通販サイトに表示されていた商品の金額は「¥」であるにもかかわらず、決済は中国人民元(CNY)で行われたからです。 例に挙げた人のように「3000円」で購入したはずなのに、「6万円」請求されたのは、日本円ではなく中国人民元で決済されてしまったからでしょう。お客が契約を取り消そうとしても海外の通販会社から返信がなく、代金が返金されないといった相談も寄せられています。 そのため、現在、国民生活センターでは、公式サイトにて販売業者の情報を掲載して注意を呼び掛けています。
海外通販サイトでトラブルが起きた場合は?
海外通販サイトを利用する際は、必ず商品の価格表記が何なのか、しっかりと確認するようにしましょう。悪質な業者のなかには、通販サイトには「¥」で表記をしているにもかかわらず、実際の決済では「中国人民元(CNY)」というケースもあります。 購入する前に、まずはネットで口コミを調べてみることも、トラブルを防ぐための一つの手です。怪しそうな業者からは、最初から商品を購入しないようにしましょう。 しかし、運悪く海外通販サイトに当たってしまう場合もあります。返金や商品の返品のために、通販サイトの運営会社に連絡をしても返信がないこともあるでしょう。このような場合は、クレジットカード会社に相談してみることをおすすめします。 クレジットカード会社のなかには、不正利用された際の補償をつけているところがあります。自分自身の持っているクレジットカードに付帯されている補償について、確認しておくことが重要です。相談する際にも、対象となる補償が使えるのかどうか確認するようにしましょう。また、何かあったときのために、補償が手厚いクレジットカード会社と契約しておくと安心です。 不安に感じたりトラブルが起きたりした際は、消費生活センターに相談するのもよいでしょう。消費者ホットラインに電話すれば、最寄りの消費者生活センターを案内してもらえます。また、海外事業者とのトラブルに関しては、国民生活センター越境消費者センター(Cross-border Consumer center Japan:CCJ)でも相談を受けつけています。