新折りたたみスマホ「motorola razr 50/50 ultra」発表 外側ディスプレイ大型化でAIにも対応 日本でも発売予定
防水対応のultra、ディスプレイやカメラ、プロセッサも刷新
発表会では、プロダクトマーケティングを担当するトーマス・ミルナー氏が、2機種の特徴を紹介した。最初に取り上げたのが、そのデザイン。背面にはビーガンレザーを採用しており、カラーリングはPANTONEとコラボしているという。 ミルナー氏によると、razr 50 ultraに採用されたHot Pinkというカラーでは、フィーチャーフォン時代のRAZRの色合いを再現。日本では、NTTドコモから「M702iS」として発売された端末に、このカラーが採用されていた。また、ヒンジは30%ほど小型化し、よりスムーズな開閉を実現したという。これによって、「ディスプレイの折り目を最小限に抑えられる」(同)。 耐久性の強化も、razr 50、razr 50 ultraの主要なテーマーだったといい、どちらの端末もガラスにはコーニングの「Gorilla Glass Victus」を採用している。さらに、2機種は、razrシリーズとして初めてIPX8の防水に対応。水中タッチ操作にも対応しており、ミルナー氏は「皿洗いをしながら触っても、手を洗ってから操作しても、完璧に動作する」と語る。 2機種とも、外部ディスプレイが大型化しているのも特徴。「ユーザーがrazrを開かず、より多くのことができるように設計した」という。ミルナー氏によると、razrの平均的なユーザーは外部ディスプレイだけで1日75分もの操作や閲覧をしているという。「だから、あらゆる面で外部ディスプレイを強化したいと思った」のが、大型化につながっている。 前モデルとの比較で、特に変化が大きいのはrazr 50だ。razr 40のときには、外部ディスプレイが1.5型と小さく横長で、プリインストールされていた一部のコンテンツや通知などしか表示できなかった。これに対し、razr 50は、外部ディスプレイを3.6型まで拡大。razr 40 ultraと同じサイズになり、アプリもそのまま外部ディスプレイに表示できるようになった。 一方のrazr 50 ultraは、より外部ディスプレイをヒンジ側に広げる形で4.0型まで拡大。ピーク輝度が2400ニト、リフレッシュレートも165Hzと高く、あたかもメインディスプレイかのようにスペックが高くなっている。外部ディスプレイを強化することで、閉じたままでも、「重要なアプリに、瞬時にアクセスできる」(同)。外部ディスプレイは常時表示にも対応し、パーソナライズにも活用できる。 プロセッサやカメラなどの仕様も刷新した。razr 50 ultraは、プロセッサにQualcommの「Snapdragon 8s Gen 3」を採用。先代にあたるrazr 40 ultraは、発売時点から見て1世代前にあたる「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載していたが、razr 50 ultraでは最新のプロセッサに置き換えられた格好だ。 Snapdragon 8s Gen 3は、Qualcommが3月に発表したプロセッサで、夜間動画撮影などの機能を省きつつ、コストダウンを図っている。1世代前のプロセッサの代わりに、やや性能を抑えた最新のチップを搭載したといえる。razr 50に関しては、プロセッサをQualcommからMediaTekに変更し、「Dimensity 7300X」を搭載している。 カメラはrazr 50、razr 50 ultraともに5000万画素のセンサーに変更されている。razr 40 ultraは1200万画素だったが、5000万画素になったことで4つのピクセルを1つ束ねて感度を上げるピクセルビニングに対応した。razr 40に関しては、6400万画素から5000万画素へと、やや画素数は落ちている。また、razr 50 ultraは5000万画素の2倍望遠カメラを搭載。ピクセルビニングを解除して切り出し行うことで、4倍まで劣化の少ないズームを利用できる。