国学院大対青学大　4回裏青学大無死一塁、左越え2点本塁打を放つ西川（撮影・河田真司）

＜東都大学野球：青学大6－5国学院大＞◇第1週最終日◇11日◇神宮 　青学大が国学院大に勝利し、2勝1敗で勝ち点を挙げた。 【写真】２ランを放つ青学大ドラフト上位候補の西川史礁 　今秋のドラフト上位候補に挙がる西川史礁外野手（4年＝龍谷大平安）が目覚めの1発を放った。1－0で迎えた4回無死一塁、カウント1－1からの134キロの変化球を強振すると、打球はライナー性の弾道でレフトスタンドに吸い込まれた。西川はダイヤモンドを悠々と駆け抜け、ホームインの瞬間、両手でパチンと大きく手をたたき、ようやく喜びを表した。 　9日の開幕戦、先制の中前打以来の快音。リーグ戦では4月17日の亜大戦以来、通算6本目となる本塁打に、ベンチの中でチームメートから祝福され笑顔を見せた。5－1で迎えた5回には1死三塁から駄目押しの中犠飛。3打数1安打3打点で、勝利に貢献した。 　前日の試合後、安藤寧則監督（47）は「悪くはないと思うんですが、タイミングがもうひと工夫。ベストではないのかな」と、話していたが、一夜明けたこの試合では、早めにタイミングを取りしっかりと捉えた。好調を取り戻した主砲とともに、春の王者がリーグ4連覇と史上5校目の大学4冠取りへ、スタートを切った。 　この試合を観戦した広島の高山健一スカウトは「（昨日の無安打で）悔しい思いもあったと思うんですが、いいタイミングで打てましたね。インパクトでしっかり力が伝わったように見えました。犠打もしっかり決めたし。いいものを見られました」と、高く評価した。