「軌道に乗った!」バレー男子日本、初勝利で勢い!「僕のホームなので」西田有志が両チーム最多21得点で吠えた【パリ五輪】
バレーボール男子日本代表(世界ランキング2位)が現地時間7月31日、同8位のアルゼンチン代表と1次リーグの2戦目を戦い、セットカウント3-1で勝利した。1972年のミュンヘン五輪以来、52年ぶりの金メダル獲得へ向けて初勝利を手にし、8強入りへ王手をかけた。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! アルゼンチンとはネーションズリーグ(VNL)予選ラウンドでも対戦し、セットカウント3-1で勝利した相手。第1セットは、序盤から点の取り合いで、9-9からのラリーで小野寺太志がスパイクを決めて先に10点目を入れると、西田有志の連続サービスエースで12-9とリードを3点差に広げた。西田はこのセットだけで5本のサービスエースを決める活躍で、日本はこのセットを25-16で先取した。 第2セットはいきなり3点をリードされたが、4点差から西田がスパイクを決めて5連続得点。石川のフェイクセットから西田が決めて観客を盛り上げるなど見せ場をつくり、25-22で連取した。 第3セットは奪われたが、西田が強打を打つと見せかけて前に落とすなど、柔軟な攻撃も光った。第4セットに入っても西田の攻撃力は衰えない。力強いスパイクで9-7と2点差にリードを広げる。 日本は先に10点目を入れた。中盤以降は髙橋藍のサービスエース、山内のスパイクが決まるなど、終盤に入ってアルゼンチンの粘りを振り返い、最後は宮浦健人が決めて25-23で接戦を制した。セットカウント3-1で勝利し、勝ち点3を手に入れた。 西田は試合後、『NHK』で放送されたインタビューで「この1勝が本当に遠く感じていた。3試合しかない中の1勝を取るのがどれだけ難しいことか初戦で身に沁みて感じていた部分。本当に難しい試合でしたし、逆にこの逆境をいつも戦ってきたのは自分たち。この試合をまず取れて良かった」と喜んだ。 第1セットはサービスエース5本を決め「練習通りにしかならないと思っていた」と頷き、「スパイクの面でも、もっと関田選手をカバーできた部分もあると思う。米国戦に向けて精度を上げたい」と誓った。 観客から「ニシダコール」を浴び「僕のホームなのでありがたいことです」と笑顔を見せ、次の米国戦へ向けては「米国も力のあるチーム。先を見ずに地に足をつけた状態でしっかり戦っていきたい」と意気込んだ。 日本の初勝利には海外メディアも反応。スイスのバレーボール専門メディア『Volleyball World』はXで「日本、軌道に乗った!」とし、「初戦でドイツに敗れたあと、彼らはアルゼンチンを相手に非常に重要な勝利を収めて立ち直った。ユウジ・ニシダは21得点を挙げた」と投稿し、西田が両チーム最多となる21得点を挙げたことを紹介した。 さらに、日本は決勝ラウンドに進む可能性が高まったとし、日本の勝利を称えていた。次戦で世界ランキング5位の米国を下し、52年ぶりの快挙へ向かって突き進む。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]