エールフランスが警鐘、パリ五輪で今夏の仏事業収入圧迫
(ブルームバーグ): 欧州航空会社エールフランスKLMは1日、五輪開催中の混乱の可能性や料金高騰を回避するため旅行者がパリを避けていることから、今夏のフランス事業の収入が抑制される見通しを示した。
発表資料によると、エールフランスと格安航空会社トランサヴィアの仏部門の収入は6月から8月にかけて1億6000万ユーロ(約278億円)から1億8000万ユーロ抑制される見通し。フランス居住者は五輪閉幕まで休暇を延期し、海外からの旅行者の足が遠のいているという。
エールフランスと傘下のトランサヴィア航空、ライアンエアー・ホールディングスなど各航空会社は五輪開催を控え、パリ便の輸送能力を強化させている。エールフランスによると、フランス発着便が正常化するのは五輪終了後となる見込みで、8月末から9月にかけての「需要に勇気づけられている」という。
バーンスタインのアナリスト、アレックス・アービング氏は調査リポートで、五輪期間中に出張者が開催都市を避けるのはよくあることだが、エールフランスKLMの警鐘は「総体的に見て、やや想定外だ」と述べた。
原題:Air France Warns of Revenue Hit as Fliers Avoid Paris Games (2)(抜粋)
--取材協力:Kate Duffy.
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Benedikt Kammel, Anthony Palazzo