「ラッスンゴレライ!」に続け ── ブレーク狙うお笑い芸人たちの公式動画戦略
今年ブレークを果たしたお笑いコンビ『8.6秒バズーカー』。コンビ名にピンとこない人でも「ラッスンゴレライ ラッスンゴレライ」、“「ちょっと待てぇ~ ちょっと待てぇ~、お兄さん」というフレーズを聞けば、サングラスに赤色の衣装の2人組の姿が思い浮かぶだろう。1度耳にすると、何故か頭から離れないリズムとフレーズで、今やテレビで見ない日はないというくらいの人気ぶり。だが、彼らのブレークのきっかけは昨年末、公式動画にこのネタをアップしたことだった。
公式動画サイトへの投稿で人気に火がついた
中学校の同級生である、はまやねんと田中シングルからなる『8.6秒バズーカ』は、2014年4月に結成。ネタ作りに行き詰った時に、田中が相方のはまやねんを笑わそうとして生まれたのが、“ラッスンゴレライ”というリズム芸だった。 2人は、昨年末からこのネタを公式動画にアップし、デビューわずか1年を経たずしてブレークを果たす。 「彼らが世に出るキッカケはテレビのバラエティ番組でしたが、人気を加速させたのはインターネット。ネット動画に親しんでいる10代、20代のユーザーがネタを拡散させ、一気に火が付いたと言われています」とは、バラエティ番組を手掛けるプロデューサー。
ユーザーの「やってみた」動画を多数投稿
さらなる“追い風”もあったという。 「ネットでは、ユーザーが自ら参加する“歌ってみた”や“踊ってみた”という動画が人気です。以前だと『AKB48』の『恋するフォーチューンクッキー』のダンスがファンや学校、職場、団体などでマネされ、その様子が『YouTube』などの動画共有サービスにアップされることで大ヒットへと繋がった。彼らのネタも、“やってみた”という動画で、ユーザー自らマネして楽しむ姿が多数投稿されている。幼稚園児や小学生もマネしていて、それにより幅広いファン層に支持が広がった」(前出のプロデューサー) 当人たちが意識していたのかどうかは不明だが、結果的には動画への投稿が大成功を導いたとも言える。