「神坐す」写真展 知られざる沖ノ島の原風景
写真家の山村善太郎さんが8年間にわたり撮影に取り組んできた沖ノ島の風景と宗像大社の例祭などを紹介する写真展「神坐(いま)す 宗像・沖ノ島からのメッセージ」が、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区)で開催されている(10日まで、入場無料)。 福岡県宗像市に属する沖ノ島は、九州本土から約60キロ離れた、玄界灘に浮かぶ周囲約4キロの孤島。島は宗像大社の社有地で、上陸は厳しく制限されている。 宗像大社は2017年、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、ユネスコにより世界遺産に登録された。 山村さんは宗像大社から特別の許可を得て、沖ノ島の撮影に取り組んできた。写真展では、磐座(いわくら)などの祭祀遺跡や島に残る遺物、これまで撮影されたことのない夜景など、モノクロからカラーまで、貴重な作品が数多く展示されている。 山村さんは「これまで経験したことのない不思議な作品が数多くある。沖ノ島で神を感じた」と話す。 会場では、展示される作品の他、これまでの写真を収めた写真集「神坐す 世界遺産宗像大社 沖ノ島自然と祭り(小学館、3300円税込み)」も販売されている。