30代独身、親に「早く結婚して家を買って、孫の顔を見せて」と言われます。生活が多様化している時代とはいえ、結婚・マイホーム購入・出産をすることが普通ですか?
(国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」より筆者作成) なお、世帯年収の分布は、新築の場合には600万円~800万円未満が主軸となりつつも、400万円~600万円未満でも注文戸建、分譲戸建を取得している世帯がほぼ同じぐらいいます。一方で分譲集合は400万円~600万円未満の世帯が600万円~800万円未満の世帯の半分以下になっています。 中古住宅の場合には、400万円~600万円未満が主軸のようです。 表4:世帯年収(抜粋) / 単位:%
(国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」より筆者作成)
まとめ
このように、平均値で見てみると、初婚年齢が遅くなっているとはいえ、結婚、出産、住宅取得などのライフイベントを30歳代に迎える方が多いようです。ご両親が心待ちにしている気持ちもわかりますが、ライフイベントのタイミングは人それぞれで良いのではないでしょうか。 また、それぞれのライフイベントにはそれなりの資金が必要になることも事実です。 例えば、住宅取得の購入資金の平均は「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、新築分譲戸建の場合の自己資金は1160万円(購入資金4214万円)、新築分譲集合住宅の場合の自己資金は2259万円(購入資金5279万円)、中古戸建の場合の自己資金は1432万円(購入資金3340万円)、中古集合住宅の場合の自己資金は1450万円(購入資金2941万円)となっています。 ライフイベントの時期は仮の状態で構わないので、資金のプランニングは今からでも始めておくことをおすすめします。 出典 e-Stat 統計表・グラフ表示 人口動態調査 人口動態統計 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差 厚生労働省 令和5年(2023) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 国土交通省 住宅局 令和4年度住宅市場動向調査報告書 執筆者:仁木康尋 日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部