「犬に捧げる詩」4より

SNSで犬をテーマにしたイラストや漫画を配信しているのい(@kirafuku0716)さん。色使いや表現、犬の表情や動きが個性豊かで、温かみのなかにたまに陰があったり、かわいいけれど切なかったり、人間と犬の気持ちや関係性が妙にリアルに描かれた作品が多く、犬はもちろん動物好きの人々の心を揺さぶっている。 【漫画】本編を読む なかでも犬への愛や“あるある”をユニークな詩と絵で表現した「犬の詩」が人気で、『ニンゲンの あらゆる言葉を働かせ 力いっぱい 犬を讃えよ』と詠んだ作品は1万近くのいいねが付いた。 のいさんの作品にはよく、福さんという白いモサモサの犬が登場する。この犬はのいさんが大好きな犬とのことだが、犬の詩ではほかにもさまざまな犬が描かれていて、切り取るシチュエーションも強く共感してしまうものが多い。犬の詩についてのいさんは「犬を思う気持ちが溢れて、何かを表現したいと思ったので描き始めました(拙い文と絵ではありますが)。犬や生き物を傷つけないようにと気を付けています。自分の家族に重ねて見てもらい、ふふふっと笑ってもらえるとうれしく思います。いつも温かい目で見ていただき本当に感謝しています」と語る。 今回は3作品をのいさんのコメントとともに紹介する。 ■絵をじっくり見るといろんな犬々が 『犬だけがぎゅうぎゅうの満員電車なら乗りたいわ』 「大発見です。何もつらくない満員電車はここにありました。小脇に犬。頭上に犬。右に左に犬犬犬。いつまででも乗っていたくなることでしょう」 ■カラフルで楽しい犬すごろく 『うちの犬ががんこで…と相談したら　「家族って似るんだね」と言われる　反省して2コマ戻る』 「そう言われたときはハッと電撃が走りました。犬を通して反省の多い日々なのであります。楽しんで歩んでいきましょうという気持ちです(うれしいたのしい犬すごろく付)」 ■そんなあなたもフンをとる名人？ 『フンをとる　動きに一切むだがない　あの人もその人もその道のプロ』 「みなさま、素晴らしいフォームでフンをとってらっしゃいます。素早い動き美しいそのフォーム。プロの仕事です(ぎっくり腰のときはつらいです)」 今回は犬に助けられたり気付かされたり、フンをとるフォームが磨かれたりと、犬と暮らす生活のなかでの理想と現実が詠まれている。苦しい満員電車も犬に挟まれ押されるなら癒やし効果もありそうだ。 取材協力：のい(@kirafuku0716)