天下の奇祭・御柱祭の木遣り唄、「目が覚める」迫力
諏訪市の保存会が50周年イベント、県内9団体が一堂に
長野県の諏訪市木遣(きやり)保存会は16日、創立50周年記念イベント「木遣(や)りの集い~唄(うた)で繋(つな)がるおんばしら~」を市文化センターで開いた。同保存会の呼びかけに応じ、上辰野御柱青年会(辰野町)、小野神社木遣保存会(塩尻市)、須々岐水(すすきがわ)神社氏子衆(松本市)など県内の9団体が出演し、特色ある木遣りを披露し合った。 【写真】老いも若きも心を合わせ 1974(昭和49)年に創立した諏訪市木遣保存会が各地の木遣り保存団体との連携や継承を目的に企画した。 和田諏訪神社御柱音頭取り(飯田市)は御柱を模した台の上で「どうか皆さまお願いだ けがや過ちのないように 心一つに引いとくれ」と木遣り唄を披露。知久平諏訪神社木遣会(同)は一般的な「よいさ」のほか「よいしょ」のかけ声を交えた。沙田(いさごだ)神社二之柱青年(松本市)は「采配」と呼ぶ竹の棒を手に、柱を建てた際の地固め神事での「胴突き唄」を披露。諏訪市木遣保存会からは約40人が参加し、来場者とともに「よいよい」などとかけ声をかけ、会場を盛り上げた。 同保存会の竹森笑子(えみこ)会長(69)は「目が覚めるような迫力があった。あまり知られてこなかった各地の木遣り唄に光が当たる素晴らしい機会になった」と話していた。