バチバチと、春も悩まされる静電気…靴下専門店の対策が使える!「もっと早く知りたかった」「理科の実験みたい~!」
静電気を軽減できる素材の組み合わせはコレ!
ーー静電気の起こりやすさは、素材の組み合わせって本当ですか? 「まさにその通りなんです! 繊維は素材によって『プラス』の電気を帯びやすいもの、『マイナス』の電気を帯びやすいものがあります。重ね着する際は、プラス素材とマイナス素材を組み合わせてしまうと、擦れ合って静電気が起こりやすくなります。 一方プラスとプラス、マイナスとマイナスのように、同じ性質の電気を帯電する素材同士なら、擦れ合っても静電気は発生しにくくなるんです。その時に、帯びる電気の強さも同じくらいの素材を選ぶとさらに静電気を軽減できます。 [プラスの電気を帯びやすい素材] ナイロン ウール レーヨン [帯電しにくい素材] 綿 絹 麻 [マイナスの電気を帯びやすい素材] アクリル ポリエステル アセテート それぞれの素材がどんな電気を帯びやすいかは、ライオン様のホームページがとても分かりやすくまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください」 ーー化学繊維は静電気が発生しやすいんでしょうか? 「天然繊維に比べれば発生しやすいとも言えますが、化学繊維の種類によっても、静電気の起こり方は異なるんです。また、綿は帯電しにくいですが、天然繊維でもウールのように帯電しやすく、静電気が起こりやすい素材もあります。そのため『化学繊維は静電気が起きやすい』というイメージそのものは間違っていませんが、ウールも静電気が発生するので、『素材の組み合わせ次第で発生する』が正しいと言えます」 ーーでは、暖かく静電気が発生しにくい素材の組み合わせってありますか? 「綿素材のアイテム、例えば綿のインナーや綿混タイツなどを肌に近い部分に使うのがいいでしょう。最強なのは綿素材のみで全身を覆うことです。……とは言っても、真冬はそれでは寒くて難しいでしょうから、できるだけ肌に近い部分は静電気が溜まらない素材を着用するのが良いと思います。また、ウールの肌着&ウールのセーターといったように、素材を統一した方が静電気は起こりにくくなります」