パリ五輪体操3冠・岡慎之助選手に拠点の鎌倉市が市民栄誉賞「大きなけが…1回も諦めることなく」【岡山】
岡山市出身でパリ五輪の体操男子で金メダル3つを含む、あわせて4つのメダルを獲得した岡慎之助選手について、神奈川県鎌倉市は8月21日、市民栄誉賞を贈りました。 岡慎之助選手は岡山市出身の20歳。パリオリンピックでは初出場ながら、堂々とした美しい演技を披露し団体総合と個人総合、種目別の鉄棒で金メダルを獲得しました。日本勢では52年ぶりの3冠達成で、さらに種目別の平行棒で銅メダルに輝き、合わせて4つのメダルを手にしました。 岡選手は現在、鎌倉市在住で、市内にある徳洲会体操クラブに所属しています。鎌倉市役所で21日、市民栄誉賞の表彰式が行われ、松尾崇市長から表彰状が贈られました。 岡選手は受賞後のあいさつで「オリンピックでは、金メダル3つと銅メダルを取得しました。ずっと目標、夢の舞台だったので大変うれしく思っています。自分は2年前に膝の前十字靭帯断裂という大きなけがをしましたが、1回も諦めることなく毎日リハビリとトレーニングを重ねてきました。その積み重ねがこのオリンピックにつながったと思っていますし、自分はすごい負けず嫌いでチームのメンバーにも誰にも負けたくないという強い思いで毎日トレーニングしてきました。今回の結果で鎌倉市民の方々に勇気を与えられたならと思っています。ご声援ありがとうございました。」と感謝の気持ちを語りました。 岡選手は近く、ふるさとの岡山に凱旋することになっていて、8月26日には岡山県から県民栄誉賞が贈られる予定です。 また、岡山市の大森市長も8月13日の記者会見で「歴史的な偉業とも言える」と岡選手をたたえた上で、「これまでにない賞の授与や、パレードの実施などについて、関係者また本人の意見も聞きながら考えていきたい」と話しています。
岡山放送