「爆発力はどのチームにも負けない」dip BATTLESアドバイザーSuthoomインタビュー
今季で4年目を迎えたDリーグ。開幕から熱戦続きのリーグにおいて、今年から最年少の21歳でディレクターに就任したdip BATTLESのKENSEIは、パフォーマンスでも、その経歴でもひときわ異彩を放っている。そんなKENSEIも高校を卒業した後、ダンサーとして生きていくことを決意したタイミングで、受けようと考えていたオーディションがコロナの影響で中止になってしまい、路頭に迷ってしまったという。今回は、高校を卒業後、オーディションが中止になってしまった後、dip BATTLESに加入するまでについての話を聞いた。
まとまったときの爆発力はどのチームにも負けない
ー本日はインタビューよろしくお願いいたします。まず、はじめに今年からdip BATTLESのアドバイザーに就任されたと思うんですが、その就任の経緯について教えて下さい。 Suthoom:自分が経営しているダンススクールに、Dリーグの選手たちもインストラクターとしてたくさん在籍してくれていて、それこそdip BATTLESも含めて各チームの内情はなんとなく知っていたんですが、今回KENSEIが最年少(21歳)でディレクター兼選手に就任したということもあって、そこをサポートしてほしいという話でアドバイザーに就任しました。 ー具体的にアドバイザーの職務としてはどういったものがあるんでしょうか? Suthoom:ダンサーと、運営の方だったりとの橋渡しがメインですね。運営の方たちが伝えたいことを、ダンサーに向けて言語化してあげたり、逆にダンサーが伝えたいことを言語化してあげて、運営の方に伝えたりっていうことをやっています。 ー今回、dip BATTLESにアドバイザーとして就任されるまでは、Dリーグに対してどういった印象を持ってらっしゃいましたか? Suthoom:自分と同年代の人たちが立ち上げたリーグということもあって、率直にすごいなと思ってみていました。企業が若いダンサーの子たちにお金を出して、ダンサーたちが自分たちのパフォーマンスを磨くことに集中できる環境を提供してくれるっていうことが、本当に信じられないようなことだなと。 ーアドバイザーに就任される前の、dip BATTLESというチームの印象はどうでしたか? Suthoom:すごく若くて、勢いのあるチームだなという印象でした。ただその反面、みんな若いこともあって、好き勝手言い合っているなと。(笑)個々人はすごくスキルがあって、言わずもがなうまいんですけど、チームとしてまとめるのは大変そうだなとは思いましたね。ただ、まとまったときの爆発力みたいなものは、他のどのチームにも負けないんじゃないかなとも思っていました。 ーアドバイザーに就任されてから、印象は変わりましたか? Suthoom:思ったより、みんな素直で良い子でしたね。(笑)ダンスばっかりやってきた子たちなので、どこかやっぱり危なっかしいところもありますけど、まっすぐ一生懸命で、すごく伸びしろがあるなと感じましたね。 ダンサーの子たちって、みんなまっすぐな子が多いなとは思っているんですけどね。自分が表現したいことをずっと突き詰めていくっていうのがダンサーっていう存在だと思っていますし。このチームのダンサーも魅力的な子たちが多いです。