【医師解説】『チョコレートはニキビの原因』実は科学的に証明されていなかった
甘くて満足感のあるチョコレートは多くの人々に人気のおやつですが、ニキビの原因にもなると指摘されます。 一方で、チョコレートを食べてもニキビができない人もいるので、実際のところチョコレートがニキビの原因となりうるのか分からないという声もあります。そこで今回は、チョコレートが実際にニキビを引き起こすのかどうか医師の見解を聞いてみました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
編集部: チョコレートが好きでよく食べるのですが、ニキビができてしまう気がします。チョコレートとニキビは関係していますか? 春日先生: 実は、チョコレートとニキビの関係については科学的な因果関係は証明されていません。一部の研究では、特定の食品がニキビを引き起こす可能性があるとされていますが、チョコレートがその一因であるかはわかっていないのです。 ニキビ発症には個人差があり、ホルモンバランス、遺伝子、食生活、ストレスなどが関連しているので、チョコレートとニキビを結びつけることは困難と言えそうです。 編集部: 確かに、チョコレートを食べてもニキビができない人もいます。個人差があるということですか? 春日先生: はい、上記のように個人差が大きいです。さらにチョコレートがニキビの原因であると感じるかどうかにも個人差があると思います。チョコレートを食べても肌や体に影響がない人がいる一方、特定の食品に敏感で、ニキビができやすい方がいます。 科学的な研究でも、食事とニキビの関連性についてはっきりした結論が出ていないため、一般的には個人の体質や生活環境によって異なる結果が現れると考えられます。 編集部: 体質的にチョコレートを食べてニキビができると感じる人へ、チョコレート以外でおすすめな間食を教えてください。 春日先生: ニキビが気になる場合、健康的な間食を選ぶことが重要です。新鮮な果物や、ビタミンCのような抗酸化物質を含むものは肌にいい影響を与えます。ナッツ類(アーモンド、くるみ、カシューナッツ)も栄養豊富であり、肌にいい良質な脂質やビタミンEを摂取できます。 ほかには、低脂肪のヨーグルトやチーズにはカルシウムやプロバイオティクスを含み、肌の健康に寄与します。 また、適量の水分やハーブティー、緑茶などを摂取することもいいと思います。総じて、栄養バランスが整った食事や肌に優しい食品を選ぶことが、ニキビの予防に役立ちます。