説明しにくい気持ちを上手く伝える魔法の言葉 仲間の輪に入りづらい子でもスッと入れる話し方
学校でクラスのみんなが盛り上がっているけど、どうやって話の輪に入っていいかわからない。友だちに自分の気持ちを上手く伝えられない。そんな子どもに親から何かアドバイスができるでしょうか。 子どもの小学校生活で、「仲間に入りたい」「嫌なことを言わないでほしい」「教えてほしい」「意見を言いたい」など、シチュエーションにあわせた言い方と、その考え方を紹介している齋藤孝さんの新刊『こんなときどう言う? 事典』より一部抜粋、再構成してお届けします。 【この記事の他の画像を見る】
■話の中に飛びこんでみよう <学校に行ったら、みんなもりあがっていて、出遅れたみたい! 話に入りたい!> 基本)「ねえねえ、入れて入れて」と何度も言ってみよう できる! )「へえー、へえー」って感じで反応しながら入っていく これだけでもOK)うなずいたり、反応したりしながらそばで聞いているだけでもいいと思う <「へえ~」と言いながら話の輪に入っていってみよう> みなさんは大なわとびって知ってるかな? 長いなわを回して、みんなでとぶ競技のことです。あのなわが回っているところに、1人ずつ入っていくときって、うまくタイミングをみないといけないよね?
会話に入るコツも、大なわとびと同じです。うまくタイミングを見て、「へえー」と反応をすることで、スッと会話に入っていけます。 もちろん、仲よしの相手なら、「何の話をしてたの?」と聞いても大丈夫です。しかし、そんなに仲がよくない相手に聞いてしまうと、「今、仲間だけで話をしていたのに」と思われてしまうこともあるし、相手の話の腰を折ってしまうことにもなります。 だから、まずはタイミングを見て、「へえー、そうなんだ」とあいづちを打ちながら話の中に飛びこんでみてほしいんだ。
最初のうちは「何の話だろう?」と思うことがあるかもしれませんが、聞いているうちに話がわかってくるはずですからね。 そして「話が聞こえちゃったから、ぼくも反応するね」といった感じで、「へえー」とうなずいたりして、話題やその場の雰囲気になじむようにしてみてほしいんです。この「なじむ」ということが、かんたんに言うと、「いっしょの話題を話せる仲間になる」ということなのではないかなと、ぼくは思います。 ■表情だけでも会話はできる