大仁田厚、7・1で引退のカズ・ハヤシと最初で最後の電流爆破マッチ敢行…試合後にはGLEAT社長を“爆破”
◆GLEAT「GLEAT Ver.EX~カズ・ハヤシ引退ロードin名古屋」大会(9日、名古屋国際会議場イベントホール) 「邪道」大仁田厚がメインイベントに登場。同団体の河上隆一、ヨシ・タツと組んで、7月1日のTOKYO DOME CITY HALL大会で引退するカズ・ハヤシ、CIMA、田中稔組と電流爆破マッチで対戦した。 ハヤシが引退表明後、敬愛する大仁田との電流爆破マッチでの対戦を熱望して実現した一戦。自身のパートナーを志願してきた河上、共にアジアタッグを戴冠したこともあるヨシ・タツと組んでのGLEAT参戦で、「邪道」が大暴れを見せた。 GLEAT初の電流爆破マッチとなった一戦は序盤、河上がコブラツイストでハヤシを捕えると、大仁田が河上ごと電流爆破バットを振り抜く。大爆音が鳴り響き、会場が騒然とする中、ハヤシは辛くもカウント2・9で返す。 元アジアタッグ王者の大仁田とヨシ・タツは好連携を披露。素早くパイプいすの上に有刺鉄線ボードをセットし、ハヤシを捕まえたものの、GLEATの顔的存在のCIMAと田中は猛反撃。逆に大仁田が捕らえられ、ダブルブレーンバスターで有刺鉄線ボードに叩きつけられた。 田中は勢いのまま、大仁田めがけ電流爆破バットを振り下ろしたが、間一髪で身体を滑り込ませ、大仁田に覆いかぶさった河上が背中で被弾し、かばう。 終盤、大仁田が田中を狙って噴射した毒霧がヨシ・タツに誤爆。グロッギー状態に陥ったところで、ハヤシとCIMAのダブルバットでヨシ・タツがサンドイッチ爆破され、屈辱の3カウントを聞いた。 試合後、ダメージの大きいハヤシは「大仁田さん、ありがとよ!」と感極まったように絶叫。「僕は7月1日に高校を卒業してから32年のプロレスラー生活を終えます。これまでやったことのない電流爆破に付き合っていただいて、ありがとうございます。大仁田さん、俺は最高のプロレス人生だよ!」と、邪道に感謝した。 ハヤシら勝利組が引き上げようとリングを降りた後、突如、マイクを手にした大仁田。 「電流爆破に反対していた鈴木社長に身をもって体験して欲しいと思います!」―。 突然、突拍子もない言葉を口にすると、GLEATの鈴木裕之社長を捕らえ、リングに引きずり出した。 そして、大仁田が「河上! 反目(する側)に回るんだったら、とことんやれ!」と吠えると、鈴木社長の腹部に河上が電流爆破バットをぶち込んだ。 河上は「やってやったぞ! 鈴木! でっかい反目の狼煙をあげたぞ! まさか、こんな目に会うと思わなかっただろう? 今日から反GLEATで行かせてもらう!」と叫んで、リングを後にした。
報知新聞社