2年ぶり視聴率40%超の紅白 演出過多で批判多数の中、好評価だったのは?
地味に見える演出でもかえって存在感を放った演歌勢
「石川さんが『紅白』で『天城越え』を歌うのは10回目になるのですが、それが成立するのは歌い手としての実力や存在感があってのこと。氷川さんも昨年にヒットを飛ばした新曲『みれん心』をあえて“封印”し、熊本地震の被災地である熊本城の前から『白雲の城』を熱唱して、被災者にエールを送りました。2人ともほかのアーティストと比べると演出面という点では地味な印象はぬぐえませんが、『紅白』のテーマである“歌の力”は存分に見せたと思います」(前出のテレビ誌編集者) いちテレビ番組として高視聴率を目指すのは必然の流れだが、「紅白」は歴史ある日本を代表する音楽番組である。 一本筋の通った“偉大なるマンネリ”やシンプルさ、そして日本を代表する歌い手たちの歌声があってこそ、奇をてらった演出や流行りモノの投入も効果を発揮するのではないだろうか。 今年の「紅白」には、メリハリのついた演出を期待したいところだ。