二重災害から立ち上がる“町野のロッキー” 「もとやスーパー」再スタート 石川・輪島市
元日の地震と9月の豪雨による二重の被災を受けた奥能登。 石川県輪島市町野地区で唯一のスーパーマーケット「もとやスーパー」が11月30日、本格営業を再開しました。 【写真で見る 輪島市町野町“まちのまんなか”もとやスーパー】 地域の結びつきを維持する旗振り役として、住民の期待を背負っての再出発です。 元日に襲った地震で被害を受けても営業を続けてきたもとやスーパー。 しかし、9月の記録的な豪雨で店の至る所に土砂が流れ込み営業を断念、一時は廃業も頭をよぎったと、本谷社長は振り返ります。 そんな時、心の支えになったのは住民の存在でした。 もとやスーパー本谷一知社長 「言ってみればいちスーパーですけれども、やっぱりスーパーだけじゃなくやっぱり町を元気にしていく役目っていうのが僕にあると思ったんですよね」 ■まさに“リアルロッキー”なんで 10月、もとやスーパーで復活イベントに向けた打合せが行われていました。 10月30日の打ち合わせ 「宜しくお願いします。ざっくばらんで」 「やっぱロッキーの方が良いよねってなった」 「ロッキー好きな人多いですもんね」 「だから、まさにリアルロッキーなんで」 古着で社会貢献活動を行う東京の企業がスーパーの本格営業再開へ、支援の手を差し伸べました。 もとやスーパー 本谷一知社長 「水害後、日本各地から優しさでこのみんなの気持ちが集まって、“ぜひ復活してほしい”っていうその気持ちで皆さん助けてもらっている。住民の皆さんの誰かのありがとうに変えるという責任が私にはあると思います」 ■従業員「新鮮な魚を切るのは2か月ぶり」 11月30日、ようやく迎えた本格営業再開の日。 従業員をはじめ、支援を続けるボランティアスタッフも駆けつけ忙しく開店準備に追われます。 もとやスーパーの鮮魚スタッフ 「地物の宇出津港でとれた天然ブリです。お魚切るのは結局9月21日に切って以来2か月ぶりほどになります。新鮮なお刺身を提供できるっていうのはやっぱり嬉しく思います」 ■11月30日、本格営業再開 住民が待ちわびたもとやスーパーの再開。