紙袋に入った現金1600万円をだまし取られる 東京地検や警察官などをかたる特殊詐欺
竹原市に住む高齢男性が、「暴力団があなた名義の口座を持っていた」などといううその電話を信じ、警察官などをかたる男らに現金1600万円をだまし取られました。 被害に遭ったのは竹原市に住む90代の男性です。 警察によりますと、先月22日、東京地方検察庁の職員を名乗る男から 男性の家に電話があり、 「暴力団組員があなた名義の携帯電話と銀行口座を持っていた。 このままだと共犯者扱いだ」などと言われました。 その後、東京地検をかたる別の男から 「口座を凍結しない代わりに預金を自宅で保管して」と言われ、 男性は毎日、自宅近くの銀行のATMで現金を下ろしました。 さらに警察官を名乗る男からも連絡があり、 「現金を保全する必要があるので警察に出してほしい」などと言われたため、 男性は今月15日、指示された通り、現金1600万円を 紙袋に入れて自宅前に置いていたところ、何者かが持ち去ったということです。 男性が甥に相談し警察に被害を届け出ました。 竹原署管内では、警察官や検事を名乗る人物から 現金をだまし取られる被害が相次いでいて、 警察は警戒を強めるとともに、関連性を調べています。 広島県警は、 「警察官が口座から現金を引き出すよう指示することはない」と 注意を呼び掛けています。
広島ニュースTSS