「おかしいという視点はなかった」教育委員会に金品を渡した元校長が取材に応じる 名古屋市教育委員会の金品受け取り問題
学校現場と教育委員会の力関係については。 (元校長 60代) 「(教員の)仲間が教育委員会に行って、多くが現場に戻ってくる。教育委員会が上にあって“上納する”という構図には思えない」 一方、今回の問題では教育委員会に贈られた金品が、人事案を承認する立場にある幹部ら個人にも渡っていたことが分かっています。 ■個人で金品を受け取っていた幹部は… この幹部はCBCテレビの取材に対し、「人事への影響や私的流用は一切ない」と話した上で、「“互助会”的な意味合いのお金だった。どの団体からいくら受け取ったかも把握しておらず、人事を決める場でお金のことなど話題にも上らなかった」と答えました。 関係者が口をそろえて「賄賂ではない」と言い切る金品の授受。しかし、元校長の男性はそう疑われても仕方ない不適切な慣習だと話します。 (元校長 60代) 「私たちはそういうものだと当たり前でやっていたことが、外から見ると『それはおかしいぞ』と。その視点はなかった。ずっと教員をやってるメンバーでしたし。いったん外に出ると、『これはまずいだろうな』とは思います。閉鎖された関係性の中で、という部分があったのかもしれません」 名古屋市は外部の有識者による調査チームを立ち上げ、3月中に調査結果を中間報告としてまとめる予定です。 (河村たかし名古屋市長 2月21日) 「なぜ集める気になったか。何に使ったか。厳しくやらないと有権者の信頼は得られない」 教育委員会は何のために多額のお金を集め、そのお金を何に使っていたのか。そして、本当に人事への影響はなかったのか、実態解明が待たれます。
CBCテレビ
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