昆夏美「温かい人たちが、温かい空気の中、温かい作品を届けられている」、主演ミュージカルが開幕
女優の昆夏美、女優で歌手の大原櫻子が10日、東京・日生劇場で主演ミュージカル「この世界の片隅に」(30日まで)の開幕記念会見を行った。 こうの史代の同名漫画を原作に、太平洋戦争下の広島・呉市で懸命に生きる主人公・浦野すずらを描く。過去には映画化、実写ドラマ化された話題作。昆、大原はダブルキャストですずを演じる。 昆は「新しい作品が生まれる瞬間に、自分が立ち会えることが本当に光栄です」と感慨深げ。「稽古期間中は、皆さんがこの作品を愛してくれて、原作をリスペクトしつつミュージカル化する意味を考えながら、最大限お客さまにお届けできるかを考えながら作ってきた。温かい人たちが、温かい空気の中、温かい作品を届けられていることがとってもうれしい」と話した。 大原は「戦争の悲惨さは描かれているけど、重きに置いているのは、すずの居場所を探していく、すずの成長のお話。お客さまが絶対に笑顔で劇場を去ることができる、それぐらい温かい物語になっていると思います」と自信を見せた。 北海道公演は6月6日から札幌文化芸術劇場hitaru、岩手公演は同15、16日にトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)、新潟公演は同22、23日に新潟県民会館、愛知公演は同28日から御園座、長野公演は7月6、7日にまつもと市民芸術館、茨城公演は同13、14日に水戸市民会館、大阪公演は同18日からSkyシアターMBS、広島公演は同27日から呉信用金庫ホール。
報知新聞社