台風10号、30日は欠航730便超7.3万人影響 31日も50便
気象庁によると、台風10号は8月30日正午の時点で、大分県国東市の北東約30キロを1時間に約15キロの速さで北東へ進んでいる。航空各社では、30日は日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)など国内6社だけで国内線と国際線合わせて738便の欠航が決定し、約7万3500人以上に影響が出る見通し。31日も国内線を中心に50便の欠航が決定している。 台風10号は30日正午の時点で、中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、中心から半径390キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。西日本と東日本では、31日にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。 ANAやJALなどでは、臨時便の運航や機材の大型化も実施している。 ◆JAL JALでは、30日は国内線287便が欠航し、1万8195人に影響。羽田発着を含む西日本方面の便を中心に欠航する。 31日は国内線9便が欠航し、935人に影響。午前7時台に広島・山口宇部・徳島・高知・松山・大分・長崎・熊本から羽田へ向かう便と、熊本発伊丹行きJL2380便が欠航する。 ◆ANA ANAでは、30日は国内線346便が欠航し、約4万2800人に影響。大分・対馬・福江・岩国・山口宇部・岩見・岡山・広島・高松・徳島・高知・松山に運航する全便が欠航し、福岡・宮崎・鹿児島・熊本・長崎・佐賀・関西・神戸の一部便が欠航となる。 31日の国内線は計39便が欠航し、約5800人に影響。鹿児島・宮崎・熊本・大分・佐賀・長崎・福岡・松山・高松・高知・徳島・山口宇部・岩国・広島・神戸・関西の一部便が欠航し、羽田-八丈島線は全便欠航する。 国際線は、30日の関西-上海(浦東)線の2往復4便が欠航し、約340人に影響が出るほか、31日は関西-上海線の1往復2便(NH973/974)が欠航して、約200人に影響が出る見通し。 ◆スカイマーク スカイマーク(SKY/BC、9204)では、30日は羽田-福岡線を中心に6便が欠航。約500人に影響が出る。 ◆ソラシドエア 宮崎空港に本社を置くソラシドエア(SNJ/6J)では、30日は計36便が欠航し、約4020人に影響が出る。 ◆ピーチ ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では、30日は福岡発着便を中心に国内線18便が欠航。2819人に影響が出る。 ◆ジェットスター・ジャパン ジェットスター・ジャパンでは、30日は成田-福岡線など国内線41便が欠航し、4917人に影響が出る。 そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。
Tadayuki YOSHIKAWA