セックスレスは相手のせい?お互いを責めてしまうカップルの行く末〈「さよならプロポーズ」第5話〉
長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。残り時間も少なくなってきている中で、問題の核心に迫ろうともがくカップルたち。 お互いの価値観のすれ違いをきっかけに、セックスレスという大きな問題に発展してしまっているアオイ×モナと、結婚を前にしても、今までお互いにさらけ出せていなかったことで、相手の気持ちを確認しきれないシュウヘイ×カホ。男女がすれ違っていく様子があまりにリアルすぎて、SNSでも話題を読んでいる。
セックスレス問題は話し合いでは解決できず…
前回から引き続き、互いにとっても重要な「セックスレス」についての話し合いが進むも、お互いに感情を顕にしてしまい、膠着状態となってしまったアオイ×モナ。感情が高ぶると涙してしまうモナと比べると冷静に見えるアオイだが、この話が始まってからは明らかに物言いがぶっきらぼうになっており、アオイにとっても「触れてほしくない」テーマであることが伺える。 2人はお互いに「セックスレスの原因は相手にある」と思っている。「何度も行為を断ったのはアオイだ」と主張するモナ、そして「モナの行動が自分を萎えさせている」と主張するアオイ。過去を責め続けても埒が明かないので、変えられる未来について話し合おうとするアオイだが、モナの方は「今のアオイが話す理屈」に納得できておらず、上手く改善点について話し合えない。 「セックスレスは予防が肝心」というほどだから、一度陥ってしまえば改善は難しいのかもしれない。しかし、セックスレスはそもそも当事者同士でも話しづらいテーマであり、お互いに沈黙を貫き続けてしまうことも多い。問題として提起しているだけ、多くのセックスレスカップルと比べれば一歩前進しているとも言える。しかし、アオイの表情は終始曇っていた。 アオイはモナの、現状を維持しようとする姿勢、ありのままを受け入れてほしい気持ちそのものに違和感を覚えているという。とはいえ、カップルとしてありのままを受け入れるべきか、互いに成長していくべきかに正解や不正解はない。結局は根本的な価値感の問題で、セックスレスは価値観のすれ違いを「こじらせた結果」だとも言える。 翌日のクルーズ船でも、モナは「ずっとこのままでいられたらいいのに」と感傷的だ。最悪の予想もしているからこその発言に、アオイが少し慌てているようにも見えた。「別れを考えたことはない」とモナに伝えたアオイだが、どうしたいと考えているのだろうか。別れないのであれば、セックスレスを含めたすれ違いの改善に努めなければならない。前日の膠着具合を考えると、アオイがレス改善に努められるかは見えない。 それに、誰しもが「別れたくて別れる」ことができるわけでもない。振られる側から見れば、別れはだいたい唐突だ。モナは別れへの決意を固めようとしているようにも見えた一方で、アオイは実際に別れを想像してみて、怖気づいたようにも見えたのだった。