シタデルに続け、商品に熱い視線-ジェイン氏は資金の最大20%投入へ
(ブルームバーグ): ミレニアム・マネジメントの共同最高投資責任者(CIO)だったボビー・ジェイン氏の新たなヘッジファンドは、商品取引会社から人材を引き抜き、調達している資金の一部を現物市場を含めて原材料に投入する計画だ。
ジェイン・グローバルは約50億ドル(約7800億円)の資金調達を目指しているが、その15-20%を商品に振り向ける予定だと、事情に詳しい関係者が非公開情報を話しているとして匿名を条件に語った。同ファンドは7月に運用開始の予定。商品デリバティブの取引を行った後で現物取引にも手を広げるという。
ジェイン・グローバルの規模は立ち上げ段階としてはここ数年で最大級となる見通しで、エネルギーと金属取引に注力する姿勢は、投資家が原材料に回帰していることを示す新たな例だ。
シタデル、2023年に商品取引で40億ドル余りの利益-関係者
現物市場へのエクスポージャーを持つ商品取引ビジネスを構築した米シタデルの成功に倣おうと、同ファンドだけでなく大手のマルチ戦略ファームが商品に熱い視線を注いでいる。
ジェインで商品セクターへの進出を率いるのは元マッコーリー・グループのデービッド・ホッホバーグ氏。これまでに約10人の商品ポートフォリオマネジャーが採用されている。
同関係者が語ったところによれば、まずは北米と欧州でガスと電力の取引から始め、その後に他の商品・地域に拡大する計画だ。
原題:Bobby Jain’s New Hedge Fund Plans Major Push Into Commodities(抜粋)
--取材協力:Nishant Kumar、Priscila Azevedo Rocha.
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Archie Hunter, Hema Parmar