【60歳代・ひとり世帯の貯蓄一覧】48歳のおひとりさま男性です。老後に向けて「貯蓄3000万円」が目標ですが少ないでしょうか?
おひとりさまが知っておきたい65歳からの年金収入
おひとりさまが長い老後生活を迎える上で把握しておきたいのが年金収入です。 老後生活における収入の柱となるであろう老齢年金(国民年金・厚生年金)ですが、いまのシニア世代は月額いくら受け取っているのでしょうか。 2023年12月に、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より発表された2022年度末現在の年金受給額は、以下の通りでした。 ●◆国民年金の平均月額◆ 全体:5万6316円 男性:5万8798円 女性:5万4426円 ●◆厚生年金の平均月額◆ 全体:14万3973円 男性:16万3875円 女性:10万4878円 ※上記、厚生年金の平均月額には国民年金(基礎年金)を含む。 国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台となっています。 なお、厚生年金は現役時代の年金加入期間や年収によって年金額が決定する仕組みとなるため、個人差が大きくなります。 現役世代の方は、現時点の加入記録にもとづく年金見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご確認いただけます。
2024年は計画的に貯蓄しよう
これまで60歳代・ひとり世帯の「貯蓄3000万円以上の割合」と平均・中央値を確認してきました。 確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。 2024年は新NISAスタートの年。 貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。 資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。 これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】60歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:28.5% ・100万円未満:8.0% ・100~200万円未満:5.7% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:3.6% ・400~500万円未満:2.7% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:4.6% ・1000~1500万円未満:6.6% ・1500~2000万円未満:3.6% ・2000~3000万円未満:6.8% ・3000万円以上:16.9%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」 ・金融庁「新しいNISA」
和田 直子