ソフトバンク育成の中村亮太、背番号「37」で三者凡退の好投 キャンプA組も開幕までに支配下つかめず「2桁を背負って投げられるように」
◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―8オリックス(9日、タマスタ筑後) ソフトバンクの育成、中村亮太投手(25)が普段とは違うユニホームでマウンドに上がり、三者凡退に抑えた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 育成の中村亮は本来、背番号「137」を背負う。だが9回、3番手としてマウンドに登った中村亮の背番号は「37」。自身の3桁の番号から「1」がない、生海のユニホームを着て登場した。クリーニング業者からホーム用のユニホームが戻ってきていなかったそうで「背番号がちょっと似ている生海のを借りて投げた」と経緯を明かした。 マウンドでは、元を二ゴロ、河野を二飛、広岡を遊ゴロと11球で打ち取った。今季3試合目にして初めての三者凡退。「100番台の1がなかった分、すごく体も軽かった」とおどけて見せた。その上で、2球で2ストライクと追い込んだ河野の打席を振り返り「チームにリズムをもたらす三振が取れたらよかった」と反省も忘れなかった。 昨季はチーム最多の53試合に登板し、ファーム日本一に貢献。春季キャンプでは、仲田と緒方、川村の育成野手だった3人と一緒にA組(1軍)スタートだったが、開幕までに支配下をつかめなかった。「結果を出さなきゃいけないという気持ちが強すぎて(気持ちの)切り替えがうまくできなかった。やっぱり3人より印象が薄かったのは思っている」と振り返る。 「もっとパワーアップして、A組やオープン戦で投げさせてくれた小久保さんに自分の成績で恩返しできるように。この2桁を背負って投げられるように頑張っていく」。支配下へ向けて右腕が意気込んだ。(浜口妙華)
西日本新聞社